まーくん的日常...まーくん

 

 

不良妻 - 2002年05月20日(月)

僕の勤務先の社員に、きわめつけの「不良妻」がいる。

入社して20年近いので、年齢は四十路間近。

だが、
顔はむかしの秋吉久美子ふう(!)。
体は小池栄子ばり(!!)。

結婚して15年近くになるが、子供ぎらいとかで子無し。
亭主はわりと大手のマスコミ関係。

このひとの不倫歴がまた、華々しい。
基本的に、「いい男としかつきあわない」。

その顔とナイスバディだからして、言い寄るオトコにはことかかないわけだが、見てくれのいいオトコしか、つまみ食いの対象にしない。

だから、ときどき、我こそはと思う図々しいヤツが口説きにかかって、見事玉砕したりしている。

ほぼ確実と思われる情報だけでも、最低5人は会社の男を「食って」いる。

ひとりは、現在50代なかばの、取締役H氏。
アメリカの二枚目俳優、ケーリー・グラントにちょい似の、元ラガーマン。

それから、現在40代後半、童顔でさわやか系、ナイスミドルを絵に書いたような、(でも実は相当好き者の)W課長。

40代前半のJ君。ヒゲなどたくわえて、いかにも女好きな感じの、やり手社員。

彼女より、少し年下のD君。ちょっと線が細く、母性本能をくすぐるタイプ。
でも、女には目がない。

そして、一番最近では、僕とかつて職場が同じだった先輩、Kさんも。
彼は50才を過ぎたのに、いまだに20代と変わらぬシャープな顔立ち、スリムな体型を保っていて、英語に堪能、女性にはものすごくモテる。
そんな彼も、彼女の「毒牙」にかかってしまった!

なぜ彼と付き合っているのが発覚したかというと…

ある日、部内の残業が長引いて、うちのデブ部長が「メシでもごちそうしよう」ということで、会社の近所の寿司屋へ三、四人連れ立って食べにいった。

すでにその不良妻は残業を早めに片付け、退社していたのだが、そのうち、
「○○さんは寿司好きだったから、呼んだらくるかも」
みたいなことを言うやつがいて、ためしに彼女のケイタイにかけたら、会社の近くにまだいて、案の定、
「え、お寿司? 行く行く」
という反応が返ってきたという。

で、約十分後、なんとKさんを同伴してあらわれたのだった。

彼女とKさんは同じ社員とはいえ、仕事上の接点は「まったく」ない。
要するに女好きなKさんが、見事彼女にひっかかった。そういうこと。

しばらく彼女とKさんはその席に加わって、寿司を食べていたが、会がお開きになると、Kさんは、
「じゃあ、これから彼女と飲みます」
みたいなことを平気でのたまって、ふたり夜の巷に消えていったのだった。

何たる大胆さ!
残った者たちは口をアングリさせて、顔を見合わせたのはいうまでもない。

さらに彼女、毎週通っているイタリア語学校の講師ともよろしくやっているようで、デスクで仕事をしていても、よくケイタイにそのイタリア男性からかかってきて、イタリア語で(!)会話している。
これも、間違いなく「食ってるな」と、聞き耳をダンボのように立てる周囲。

よくまあ、まわりにこれだけ気取られても、平気で不倫三昧できるわいな。
もちろん、僕を含めて誰ひとり、「現場」を見たわけではない。
が、あのバディの持ち主を口説く以上、その男性連中(皆、名うてのスケコマシ揃いである)が、食事だけ、お酒だけのレベルで我慢するわけがない。
ま、魚心あれば水心、オトコとオンナ、なるようになるってことで…。

きょうも実は、マメ男のイタ公からの電話を受けている。
デートの約束でもしているようだ(詳しくはイタリア語だからわからんが)。

こんな行状の日々、亭主はご存じなのか。
知っていながら、黙認なのかね〜。
あるいは、亭主も浮気しまくりの「おたがいさま夫婦」なのか。
みんなにこれだけ知れわたっているのに、まったくもって「はばかる」ということを知らぬ彼女。
きっと、頭の中は、見事に空洞なんだろーなー。


...








 

 

 

 

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