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客商売のキモ - 2003年01月12日(日) またまた更新をさぼっているうちに、年が改まってしまった(汗)。スマソ。 まずは、あけおめ&ことよろ、である。 年が明け、年賀状が来た中で、内容が気になったのが、某飲み屋のママのそれ。 「あまりにお客様がいらっしゃらない状態が続いたので、ついに昨年末で店仕舞いをしました」 みたいなことを書いておったのだよ。 実はこの飲み屋、以前にも書いたことのあるそれ。 詳しくはこの記事を読んで欲しい。 総入れ換え この、「50代なかばのママ」の店がそれなんである。 たしかに、この店はここ数年、まったく流行っていなかった。 なにより、場所が悪い。 六本木駅から歩いて5分以内にはあるのだが、ビルの4階、しかもエレベーターなしなんである。 ところが彼女の店の客層は、年々年齢がアップする一方。 メインである50代以上のお客にとっては、エレベーターなしの4階まで階段で上がるというのは相当しんどいはず。 近くまで通りかかっても、とても寄っていこうという気にならない。 さらに、以前にも書いたのだが、ママひとりでやっているというのも、つらい点であった。 50代なかばのママに、20代、30代の新規のお客は、まず付きはしないだろう。たとえ先輩に連れてこられても、リピートする可能性はまずない。 ママよりうんと若い、その娘か孫娘くらいの女性が最低ひとりいないと、新しい客は育たない。 しかしママは協調性にいささか欠けたところがあって、これまで雇ってきた年下の女性ホステスやスタッフとは、ひとりとしてうまくいかなかった。 ひとりでやっている方が気楽だから、といって、今回の店(六、七年はやっている)では最初から誰も雇わなかったのだ。 その2大ウイークポイントを、僕も彼女に前々から指摘していたのだが、彼女は結局なんの手立てもしなかった。 まあ、つぶれて当然だわな、僕はそう思った。 これまでもったのが上出来、とさえいえた。 さいわい、彼女は家も持っているし、バブル期までに相当たくわえをしたようだから、さっそく路頭に迷うこともないだろうが、まったく今後何もせずに生きていくわけにもいかんだろう。 何か手に職を持っているわけでもないし、歳も歳だから、結局出来るのは、過去の人脈を生かして出来る「客商売」くらいしかない。 (彼女の客筋は、結構高収入・高学歴層が多い。そこは強み。) だから、せめて次回こそは、少し初期費用はかさもうとも、エレベーター付きのビルか地下一階の場所を借りて、多少は人間関係のストレスもガマンして若い女性を雇うことで、なんとか商売を盛り返して欲しいと思っている。 キツいことをいうようだが、お客も「老人を世話するボランティア」でお店に通っているわけじゃあないのだ。 お客のニーズをちゃんと考えて、まっとうに商売してくれなきゃ、所詮は人気商売。 次もまた閑古鳥鳴きまくりますよ、ってこと。 ...
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