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ヘンな客、困った客(二) - 2003年01月23日(木) 前回からの続きです。 その三、毎日来る客 そりゃあお店にとっても、嬢にとっても、お客は出来るだけ回数多く通ってくれたほうがいいもの。 だが、ここまで来るといかがなものか、という例。 そのお客は営業日(というか、指名嬢が店に出る日)は必ずやってくるという。 しかも、最初の1セットのみで毎日というパターン。 もちろん、指名は常に同じ嬢である。 お客本人いわく、 「彼女の顔を見るだけで、元気が出る」 とかいっているそうなんだが。 日に1セットのみとはいえ、月におよそ20?25時間はその店にいるわけで、20万円以上は確実に落としているわけだ。 そんなペースで何年も通っているらしい。 身なりとか、さほど裕福そうでもない感じのお客なので、さすがに嬢も心配して(例のチリ女に貢いだ公務員みたいに、使いこみとかしていたら、イヤだもんね)、 「こんなに毎日来て、生活のほうは本当に大丈夫なんですか」 と一回、たずねてみたそうな。 「大丈夫、そんなに心配なら、僕の預金通帳見せてもいいから」 なんて、問題なさげに答えたという。 嬢もそれを聞いて一応は安心したそうだが、毎日来てくれるから、そのお客に首ったけというわけでもないようだ。 ありがたい、でも、なんだかアブナい感じもする。 お客の側としては、毎日のように彼女に会えればそれで満足ということなんだから、ノープロブレムなのだが、つく嬢としては、正直言ってあまり楽しめないものだ。 「そんなこと全然気にしないわ。一週間に八日来たってオッケーよ」 というノーテンキな子でもないことには、不安感のほうが先に立ってしまう。 だいたい、毎日話をしていれば、お客がよほど話題豊富で、明石家さんまさんのようにしゃべりまくれるひとでもない限り、そのうちネタなどつきてしまうものだ。 とても座がもたないんじゃないかな。 そのへん、もう少し、嬢の身になって考えてみよう。 毎日通うよりは一日おきにして、一回を倍の時間にしたほうが、ずっといいと思うんだがな。 さらにいえば、週2くらいが理想だと思う。 2、3日おいて、新しい話題をある程度プールしてから行くほうが、望ましい。 嬢との会話も、その方がずっと楽しめるんじゃないかな。 その四、ケンカをふっかけてくる客 自分という客を印象づけようという魂胆か、嬢に対しケンカ腰な客がけっこう多いという。 たとえば、ふたこと目には、「おまえって、バカ?」といったり、その嬢が気にしている容姿上の欠点を指摘したり、「接客術がなってない」とけなしたり、とか。 「嬢はいつもほめられたり、おだてられたりしていて、賛辞には慣れっこになっている。 むしろ、けなしたり、バカにしたりしたほうが、相手の気を引く上で有効だ」 と、そういう手合いは思っているようなのである。 それって、マンガの読みすぎ、TVドラマの観すぎだって。 そりゃあさ、ある日フリでついたお客さんが窪塚洋介とか、坂口憲二とか、伊藤英明とかいった感じのオトコマエで、そういうのに、 「おまえって、バカか?」 とか言われたんなら、その嬢に与えるインパクト(いい意味での)はスゴいものがあるけどさ。 並みかそれ以下の容姿の男に、それ言われたら、「不愉快なだけ」でしょうが。 基本的にキャバ通いにいそしむ男性は、容姿のよしあしはさておき、 「しろうと女にモテないから、そこへ行かざるをえない」というタイプの方が、 「しろうと女にモテるけど、キャバ嬢の方が好きだから行く」というタイプより圧倒的に多いのだ。 そのへん、自覚しとかんとね。 「一種のハラスメントで女心を引く」 なんて難度の高い技が使えるガラかどうか、もう一度自分をふりかえってみるべし。 並みの容姿、並みの魅力しかもちえない男性は、ごくごくオーソドックスに、 「いやみのない、素直な性格」 で勝負したほうが、結局うまくいくと思うけどね。 ...
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