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不釣合いなカップルの謎 - 2003年02月12日(水) ここのところ、キャバネタばかり書いていたから、少し方向転換。 以前にも「蓼食う虫」の項で話題にしたが、世の中には、 「なぜ、こんなふたりがカップルなの?」 と首をかしげざるをえない男女の組み合わせを、ときどき見かける。 ブサイクな男と美女。 美男とブス。 それでも前者は、まだなぜこのふたりがくっついているのか、論理的に説明できることが多い。 男性が、 1 ものすごくおカネモチ。 2 ものすごく才能がある。 3 ものすごく家柄がいい。 そのいずれか、あるいは複数の項に該当している場合がほとんどだからだ。 そうでなければ、 4 ものすごく優しく、献身的に女性に尽くす。 というのもあるのだが、経済力や才能や家柄(後のふたつも実は経済力に直結しているから、本質的にはひとつともいえる)のある男性だからこそ、そういう魅力的な女性をものにしている場合がほとんどだ。 しかし後者は、たいていの場合、ナゾにつつまれている。 別にその女性でなくても、十分異性にもてるだけのものを持ちながら、あえてそんなひとを選ぶ理由など、他人にはまずわからない。 (下手に本人にその理由をたずねると、友情にヒビが入る可能性が入るからね。) でも、周囲としては、非常に気になるところだ。 最近、知り合いになった、H君とMさんというカップルがいる。 H君は三十台のなかば過ぎ。Mさんは三十少し前。 H君は長身でスリム、色白で睫毛の長いハンサム。わりと飄々とした性格。 Mさんはやや地黒でお化粧っ気のない、背も平均以下でやや太めの子。性格的にはサバサバとした感じで、あまり女性的ではない。 どうみたって、お似合いとはいえない二人である。 でも、ふたりは「付き合っている」と、本人達も公言している。 が、よくよく観察するとH君は彼女にぞっこんという感じでもない。 彼女とデートしている日よりも、おさななじみのY君とつるんで飲んでいる日のほうが多く、彼女をあまり構おうとしない。 かといって、他の女性にちょっかいを出しているふうでもない。 実に不思議だ。 ふたりはつきあって3年目くらいのようだが、H君がMさんにプロポーズしたという話も聞かない。 Mさんはどうもそれが不満のようで、彼にいろいろゆさぶりをかけているのだが、H君はポーカーフェイスを通して、自分から彼女に結婚の話をすることは避けているようだ。 最近、彼女は親との同居をやめて、ひとり暮らしを始めようと決意したようだが、それも彼との「結婚」を視野に入れての行動ではないかと思われる。 もし彼女がひとりぐらしになれば、半同棲、実質的な同棲生活も可能になるわけだから、彼の「決断」がいま求められている、といえなくもない。 果たしてこの先、ふたりはどうなるのだろうか。 この延長線上に彼らのゴールインがあるのだろうか。 それとも、これまでのような、のらりくらりの関係を続けたあげく、自然消滅になるのだろうか。 もしMさんより女性としての魅力のあるひとがあらわれて、彼に積極的に接近してきたら、彼はそちらを選ぶのだろうか。 従来通り、Mさんを選ぶのだろうか。 そのへん大変気になるので、当分彼らから目が離せそうにない。 ...
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