まーくん的日常...まーくん

 

 

オトコにもてるオンナ(3) - 2003年03月10日(月)

前回も書いたことだが、「モテる」ということは、不特定多数の異性に好かれるということであって、必ずしも自分のタイプの異性に好かれるとは限らない。
イヤーな感じの異性に好かれてしまうリスク、さらにはストーカーのように執着されるリスクだって避けられない。
「モテる」とは、必ずしも、いいことばかりではないのである。

それでも、「モテる」ということを武器にすれば、いろいろ美味しいこともある。
その最たる例が、僕もよくネタにする「水商売」だろう。
元手がほとんどいらず、ただただ異性をひきつける能力が備わっているというだけで月に100万、200万もの高給を稼ぎ出せる商売といえば、(女優・タレントなどを除けば)これぐらいしかない。

水商売(男性、つまりホストも含む)というものは、残念ながら社会的な位置付けはかなり低い。
「フーゾク嬢」や「AV女優」ほどではないにせよ、まともなシロウト女性が選ぶ職業ではないように言われることが通例である。
底辺というのは大げさにしても、彼女たちが一般ピープルからはかなり下に見られているのは、間違いない。

しかしながら、このお水、誰にでもつとまる職業でないのも事実である。
そのへんを歩いているフツーのOLでは、まず、つとまらない。

容姿はいうまでもないのだが、マナーや話術だってハイレベルのものが要求されるのがこの商売。
ただおしゃべりが好き、みたいな程度では全くつとまらない。
多くの場合、「指名」をとってナンボの商売だからだ。

機転がきいて、さまざまなタイプのお客とうまく会話が出来、さらにはいろいろな知略、はかりごとをめぐらすことが出来ないことには、お水の世界で長続きなどしないのである。
(だからといって、お水の女性の方がOLより上だというわけではもちろんないけどね)

僕の考えではこういうことは、結局、努力してどうにかなるという性質のものというよりは、たいていは「天性」のものだと思う。
僕のときどき行くいくつかの酒場でも、「このコはお水に向いているなあ」と思うコと、「このコは絶対向いていないなあ」と思うコとに、はっきりとわかれる。
そして、「向いてないなあ」と感じたコは、たいがい長続きせずに店をやめてしまうものなのである。

その判断のポイントとは、
「うんと頭の回転が速くて、客の気をそらさないタイプ」
か、そうでなければ、
「うんと脳天気ではじけていて、客を自分の世界にひきずりこんでしまうようなタイプ」
か、どちらかでないとダメということ。

このどちらかなら、お水業界で生き残れる可能性は十分ある。

もちろん、
「一度ついた客の顔は絶対忘れない」、
これはどちらのタイプに限らず、マストではあるが。
客というものは、裏を返したとき、つまり二度目のときの応対いかんで、嬢に対する心証がえらく違うからね。
初めて付いたときは「なかなかいい女だな」と思っていても、二回目のとき、
「あんた誰」
みたいな反応しかしなけりゃ、気持ちがさめちまいますって。

まあ、この不況のご時世、お水の皆さんも営業がなかなか大変だとは思うが、なかには月に数百万円も歩合給でかせぐ「やり手」だって実際存在する。
まさに優勝劣敗、適者生存の世界。

そのきびしい「掟」の中で勝ち抜き、生き残っていくこと、これはこれでスゴいことだと思うよ。


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