まーくん的日常...まーくん

 

 

セルジュとアルバのように Comme Serge et Alba (3) - 2003年05月19日(月)

ひとつの例がある。

Hさんという男性がいる。
年は40代の前半。
ルックスは飛びぬけていいわけではない。
タレントでいえば、ユースケ・サンタマリアに少し似ていて、まあ十人並みといったところ。
中肉で、身長も高からず、低からず。
全体に、格別目だったタイプではない。
仕事は、中堅どころのメーカーのエンジニア。
年収もごくふつうのレベルだし、特に資産があるというわけでもない。

彼は、三十代の初めに、一度結婚している。
そして、七、八年で離婚し、今はひとりぐらし。(ご両親は遠隔地におられるとか。)
幸か不幸か、元奥さんとの間には、子供はいない。

そんな彼だが、以前に独身だったころに比べて、だいぶん女性にモテるようになったという。

「独身のころって、ほんとモテなかったんですよ。前のヨメさんしか、付き合った女性がいなかったくらい」
「バツイチになってからのほうが、明らかに女性から飲みのお誘いとか、ふえましたよ。なんででしょうね」
という。

何人かの女性(若いのもいれば、同世代もいるとか)の飲み友達がいて、結婚時代よりむしろ楽しい日常を送っているようだ。
中には、以前の独身時代には考えられなかった、うんと若いGFもいるという。

「昼間はOL、夜はアルバイトでホステスをやっている子なんですが、お店で知り合いました。たまにプライベートでも、食事に行ったりします」
「彼女、まだはたちそこそこなんで、結婚願望とかないんですよ。いろいろやりたいことがあるみたいで。結婚したいとは、僕も思ってませんよ。だって、年が違いすぎるでしょう?」

そういうHさんは、若い男みたいには、ガツガツしていない。
必死な感じがまるでない。
それがいいんだろうな。

「以前よりはモテる理由? そうだなあ、もしあるとしたら、若い男よりは『引く』ことを知っているってことかな」
「結婚している間は、元ヨメさんとさんざんケンカをしたんですが、それで少しは女性の考えていることがわかるようになって、今は女性のいうことはたいてい『ふんふん』と聞けるようになりましたね。それが唯一の収獲かな」

若い女性のグチをうまく聞いてやる。別にうんと金品を貢ぐ必要はなく、ただ聞いて、相談にのってあげればいいんだそうだ。

「自分より年少だからって、バカにした態度をとったら、絶対ダメですね。同じレベルに立たないと」

今は女性も経済力を持ち、自立している時代。
妾をかかえることで己を誇示した昔の男のように、経済力とか社会的地位にたよらなくても、もっと別の手で、女性の気持ちをつかむことは可能だと、見ましたね。


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