まーくん的日常...まーくん

 

 

営業マニュアルについて考える(二) - 2003年05月22日(木)

六本木の新開店キャバクラでの話、第二回。
ふたりめについた嬢がやたら「直球派」で、さっそく僕が結婚してるかどうかまで聞かれてしまったというところまで書いた。

その先を書く前に、キャバクラでの会話術について、ちょっと書いておきたい。

キャバ遊びの基本中の基本。
Q:キャバクラでの会話は、すべて本当のことをしゃべるべきか?
答えは、NOである。

キャバクラは、真正直なことをいえば褒められるという、法廷のような場所ではない。
客も嬢も、相手にとって「うれしい」ウソをつきあう場所なのだ。

あなたの隣りについたキャバ嬢が、見た目は昨日までセーラー服を着ていたような初々しい感じのコであったとしても、本当のところは、高校中退、元ヤンキー、離婚歴あり、子供ひとりという、人生経験豊富なかたかも知れない。

でも、見た目がいかにも、男なんかひとりも知らないような感じなら、むしろ、そういう「パブリック・イメージ」通りの自己紹介をしておいたほうが、相手に喜ばれるのである。
だからそういうコは、あなたにも「わたしって、奥手ってよく言われるんですぅー」なんて、真顔で言うはずだ。

家に帰れば、頭の黒いネズミと同居しているかも知れないが、そんなことはオクビにも出さず、
「恋人? いなんですよぉー。本当だったら!」
みたいな見え透いたウソをついたって、OKってこと。

その「ウソ」は何かのはずみにばれてしまうかもしれない。
(とくに同僚、つまり他のキャバ嬢に、バラされるというケースがよくある。)
そこで、思考回路の単純なお客は「なんで、今まで僕をダマしていたんだ!!」などと烈火のごとく怒るかも知れない。

が、そんなことではキャバ遊びを楽しむ資格などない。

しょせん水商売は、ダマして、いや夢を見させてナンボの世界。
自分は相手にハマることなく、いかに相手に自分のことを好きにさせ、お店に通わせるか、それだけが彼女たちの勝負どころ、腕の見せどころなのだ。

さて、マクラが長かったが、果たして僕がそのコに対してどう答えたかというと、
「残念ながら結婚してるよ」
と正直に答えたのでありました。(チャンチャン)

上記のようなことをあれこれ言ったが、実は僕自身は、うまくウソをつける人間ではないからだ。
必ず、「いまのはウソですよ」とばかり、顔に出てしまうんである。

さて、その答えを聞いた彼女は、
「えーっ、そうなの?。残念だわ。でも素敵なひとって、みんな結婚しちゃってるのよね。私の周りもみんなそう」
と返してくる。
ただガッカリして、それでオシマイというのでなく、それをうまく逆手にとって、相手をおだてるあたり、なかなかツワモノと見た。

ただ、こちらも、そんな「色恋営業」に易々とハマるほどの坊やでもない。
次回、彼女を指名するかどうかは、まだ「当落線上」という状態だった。
さあ、彼女の次なる戦略は?
(この項、さらに続きます)


...








 

 

 

 

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