日記帳




2007年10月20日(土) 茨の道を進め

太り始めた三日月は、誰かの横顔に見えます。笑みを浮かべて垂れた目、むくっとした鼻、少し尖らせた唇、と細部まで妙にリアルに見える(ような気がする)ので、どこからの連想だろうかとずるずる芋蔓を手繰っていたら、自室に戻った時に謎が解けました。今年のカレンダーは、表情豊かな三日月と各月の星座をあしらった図柄です。残り二枚であるところが切ないです。

旧作の虫干しばかりでは、いい加減に良心が咎めるので、ただいま騙し騙し新しい話の加筆と整形に立ち向かっています。正に「立ち向かう」心境。
己の文章を書けたところまで読み返しては、「……ふがー!」と奇声を(心の内で)上げる有様ですが、辛うじて完成できそうな兆しが見えてきました。こんなにも私の文章は荒かったのか……と心の涙を流しつつ、けれども今は「仕上げる」ことを優先します。

秋の日は夕日だけでなく気温も釣瓶落としで、冬用毛布を引っ張り出してきてもまだ寒く、今からこんなでは真冬はどうするの、と一抹の危機感を抱いています。今いちばんの憧れは、腹巻きです。





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ほたる