先週の金曜日、まるで煙のように消え失せてしまった指輪が、今日になってひょっこり出てきました。 正しくは、突拍子のない場所に置き忘れていた、というのが実際のところで、「消え失せた」ではなく「置き去りにした」私が元凶だったわけですが……。ともあれ、無事に戻ってきてくれて、めでたしめでたし。 しかし、大切にしていたものが一時的にせよ忽然と姿を消したことで、モノとのご縁、ということについて、ここ数日つらつらと考えてしまっておりました。もしもこのまま出てこなかったとしたら、それはそこまでの絆だったということ、ならば深追いはすまい、と最終的には諦めの境地に達した(決して探すのが面倒だったわけではない)ところで、呆気なく再会するに至ったという次第。 探すのをやめた時に見つかるというのは、歌の中だけでなく本当にあるものです。 夜8時、空きっ腹で飲んだ梅昆布茶の沁み渡り具合に感動し、この冬は自分用に常備しておこうかと真剣に思っています。 |