日記帳




2011年01月12日(水) 視線についての覚え書き

・二年も前に書いた「私について」の文章を、今頃になって目の前に突きつけられて、それを題材に世間話をしようだなんて、とんだ思い付きだ。そもそも、添付されている写真すら、それが私であることに間違いがないのだけれど自分には全く見えない。それに、根本的な問題は、自分がなにを書いたのか、今となっては思い出せないということだ。
なんとか乗り切ったのは良いけれど、自分に良く似た遠縁の誰かについて話しているような気がしないでもなかったことは、否めない。進歩しているかどうかは別として、私も日々更新されているのだ。

・いつものフロアから一階上に上がっただけで、窓の外に見える景色がうんと開けたことに驚いた。雲が近く、そして目の前が広い。
ふと視線を上げると、一羽の鳥が悠々と窓枠で切り取られた空を横切っていく姿を、良く見かける。この間も、真っ白な鳥が舞い散る牡丹雪を切り裂くようにして飛び去っていくのが見えた。雪片は、そして雨粒は、あの翼に重くはないのだろうか。

・今年に入ってから、手帳に時折絵を描いている。誰に見せるわけでもないのだから、と好き勝手に落書きしているのだけれど、逆に言えば、これでますます人には見せられない代物になった、ということになるのかもしれない。ちなみに、ここしばらくで一番の出来だったのは「ジャムを塗ったトーストの図」。食欲万歳、である。





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ほたる