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2003年12月26日(金) あたしを照らしてくれる人はもういない



強くなりたい。

もっと、もっと、もっと、もっと。

泣かずに生きていけるだけの強さがほしい。

あたしはほんとうは誰にも負けたくなんかなくて。

でもあたしは人に勝るものなどもしかしたら何一つ持ってなどいなくて。

それでも自分を褒め称えて、“絶対大丈夫だよ”って言えるのか。

負けを認めたほうが楽だからって。

いつもいつも本気になどなれなかった。

本気で戦って負けたら、あたしの存在意義が本当になくなる気がした。

あたしは此処で生きていていいのか、と、いつも思ってた。


“大丈夫だよ”ってぎゅっと手を握ってくれるあのあたたかさも

まぶしいくらいのあの太陽みたいな微笑も

もう此処にはなくて

あたしを照らしてくれる人が此処にはもういなくて


どうして。

どうしてこうやって独りで生きていかなければならないのか。

ほんとうは強くなんかなりたくない。

でもあなたはもう此処には戻らないから。

あなた以外の人なんてだれもあたしの太陽になどなれないから。

だからあたしは強くなるしかないのです。

強く、強く。

昨日流した涙をあたしはけして無駄になどしない。

あたしが太陽になるんだ。

沢山の人を守りたい。

失った悲しみを知る人や、失う悲しみを恐れる人、誰かを守りたいと戦う人や、

あたしのようにまわりのものすべてから逃げるために強くなる人のために。

その人たちを守れるだけの強さを持とうと思う。


あたしはとてもとても強いから。

絶対大丈夫なんだから。





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