英国留学生活

2002年09月15日(日) 世界最大の温泉

今日は最大の目的の、ブルー・ラグーンへ。
しかし、矢張りバスが一日に2本。使えない・・・。
仕方なくまたタクシーで。

途中また霧雨。一年中こんな天気なんだろうか?
それともこの時期だけ?
しかし霧雨に煙る中、見えるのは苔むした溶岩石。
コーンウォール以上に荒涼とした雰囲気。
取り立てて変化の無い風景だが、見ていて飽きない。
所々、アイスブルーの池があって、冷涼とした風情を助長させる。
だが、その冷たい色味はとても綺麗。

ツーリスト・インフォメーションで9時半オープンと聞き、
一番乗りしようと行ったら、10時開場だった。・・・。
タクシードライバーはどう思っただろう。
10時まで近くの岩場で遊ぶ。予想に反して、苔が深くて、ふかふかだった。
腐っていく上から、苔が生えるのだろうか?
これを見ていると、この霧雨は一年中なのかな、と思う。
少し高い岩場の上に登り、辺りを見晴るかす。
殆ど潅木さえも見えず、一面溶岩の焦げ茶と苔の鈍い緑。
遠くに火山が見える。
見たことの無い風景。北の果てに来たんだなあ。

さて、10時。私たちが扉の前に先に陣取っていたにも関わらず、
団体客に先を越されて、友人が静かに激怒している。
まあ、観光に来てまでそう怒るな。
世界最大の温泉、且つ観光産業が発達していないとはいえ、
おそらく観光の最大の目玉であろう、
ブルー・ラグーンの施設は確かに良く整っていた。
私としては、今が季節的にぎりぎりだなあ、と思う。
日中、10度ぐらいにまであがるとはいえ、
水着で外に出るのはちょっと厳しい。
でも、海水温泉はとっても気持ち良かった。
色は、蒼味がかった乳白色。
日本のどこかの温泉にもありそうだけど、とにかく広くて、
溶岩石に囲まれているので雰囲気が違う。
蒸気を上げている箇所の辺りが一番深く、1m30ぐらいだろうか?

突然友人が、「見て、サルマンの手下がいる」と言い出すので、
何のことかと思ったら、白いクレイパックをした人々だった。
確かに塩の粒々が凹凸を作り出し、
しかもいい加減に塗っているから手の形が残っている。
そして私たちもサルマンの手下に。
肌が確かにつるつるになった。でも持続しないんだよねえ。

優雅な気分で半日遊んだけど、また空港までが・・・以下略。
余ったクローネで、機内で何かを買って使い切ってしまおうと思ったのに、
爆睡してしまって何も買えなかった。
もう行くことはないだろうに・・・。
ゲイシルの間欠泉とか、雄大な自然とかを見てみたい気もするけど。


 < auld lang syne  INDEX  retro future>


psy [MAIL] [HOMEPAGE]