今日は最大の目的の、ブルー・ラグーンへ。 しかし、矢張りバスが一日に2本。使えない・・・。 仕方なくまたタクシーで。
途中また霧雨。一年中こんな天気なんだろうか? それともこの時期だけ? しかし霧雨に煙る中、見えるのは苔むした溶岩石。 コーンウォール以上に荒涼とした雰囲気。 取り立てて変化の無い風景だが、見ていて飽きない。 所々、アイスブルーの池があって、冷涼とした風情を助長させる。 だが、その冷たい色味はとても綺麗。
ツーリスト・インフォメーションで9時半オープンと聞き、 一番乗りしようと行ったら、10時開場だった。・・・。 タクシードライバーはどう思っただろう。 10時まで近くの岩場で遊ぶ。予想に反して、苔が深くて、ふかふかだった。 腐っていく上から、苔が生えるのだろうか? これを見ていると、この霧雨は一年中なのかな、と思う。 少し高い岩場の上に登り、辺りを見晴るかす。 殆ど潅木さえも見えず、一面溶岩の焦げ茶と苔の鈍い緑。 遠くに火山が見える。 見たことの無い風景。北の果てに来たんだなあ。
さて、10時。私たちが扉の前に先に陣取っていたにも関わらず、 団体客に先を越されて、友人が静かに激怒している。 まあ、観光に来てまでそう怒るな。 世界最大の温泉、且つ観光産業が発達していないとはいえ、 おそらく観光の最大の目玉であろう、 ブルー・ラグーンの施設は確かに良く整っていた。 私としては、今が季節的にぎりぎりだなあ、と思う。 日中、10度ぐらいにまであがるとはいえ、 水着で外に出るのはちょっと厳しい。 でも、海水温泉はとっても気持ち良かった。 色は、蒼味がかった乳白色。 日本のどこかの温泉にもありそうだけど、とにかく広くて、 溶岩石に囲まれているので雰囲気が違う。 蒸気を上げている箇所の辺りが一番深く、1m30ぐらいだろうか?
突然友人が、「見て、サルマンの手下がいる」と言い出すので、 何のことかと思ったら、白いクレイパックをした人々だった。 確かに塩の粒々が凹凸を作り出し、 しかもいい加減に塗っているから手の形が残っている。 そして私たちもサルマンの手下に。 肌が確かにつるつるになった。でも持続しないんだよねえ。
優雅な気分で半日遊んだけど、また空港までが・・・以下略。 余ったクローネで、機内で何かを買って使い切ってしまおうと思ったのに、 爆睡してしまって何も買えなかった。 もう行くことはないだろうに・・・。 ゲイシルの間欠泉とか、雄大な自然とかを見てみたい気もするけど。
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