今日から、4日間ほど、初心に戻って(?)ロンドンで観光客をやろう。 と思っていたのに、午前中は友人宅でだらだらしてしまった。 午後、元いた大学の辺りをぶらぶらして、本屋をのぞいたり、 大英博で、パルテノン彫刻を見たりしていた。
6時、友人と旧クラスメート2人とパレス・シアターで待ち合わせ、 レ・ミゼラブルを観た。 以前、Catsに出演していたDavid Ashley氏が出ていると聞いていたので、 楽しみにしていた。 スタン・バイチケット(学生割引)で、前から3番目の席を取る。 私は今回が2度目。 以前のバルジャンとジャベールは迫力あって、素晴らしかった。 特に、I swear to you I will be there. とかって、2人で歌うところが。
今回のバルジャンはセカンドらしいが、ちょっとイエス顔。 聖人らしくていいけど。やや迫力にかけるものの、声自体は割と好き。 ジャベールは、以前のマイケル・マッカーシーが良かったなあ。 フォンティーヌもセカンドだったらしいけど、恋人のことを歌うところで、 「そして秋が来て、彼は去った」という時に、いやにコブシが入っていた。 そして今回発見したこと。 友人一同、コゼット嫌いで、エポニーヌ好き、マリウスは興味なし。 時間の関係で仕方ないことだけど、コゼット達、一目ぼれ過ぎ。 「人はどうしてこんなにすぐに恋に落ちるの」などと歌っているが、 いや、君ほど瞬速の人はいない。
アシュレー氏の役は、右から2番目の囚人、Bomatabois、乞食、 Grantaire、結婚式の客。といった所か。 グランテールは役柄として悪くないし、 ("Drink with me to days gone by"も歌うし、 死ぬ時もかなり目立っているし。) 結婚式の時のタキシード姿も格好いいのだが、歌うパートが少ないのと、 あの魅惑の低音が聞けないのとでちょっと残念だった。
いろいろ、けちをつけてしまっているようだけど、今回も劇中3回泣いてる。 革命前夜の、ぎりぎりまで溜め込まれた絶望と、 噴火直前のエネルギー、みたいなものを感じるのが、 好きなのかもしれない。 「兄弟よ、銀の燭台を忘れているよ」や、 ジャベールやバルジャンの死の名場面も好きだけど。
おまけ: ブローシャーを買うと、Theatreという雑誌がおまけでついてくるのだが、 今回はショーン・ビーン氏が載っていた。ちょっと嬉しい。あと1ヶ月か。 でも、友人はそのタイトルの"Mac the knife"が、 "Jack the ripper"みたいだと、何故か大うけしていた。君、笑いすぎ。
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