2002年09月17日(火)
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On an average day |
He was nothing. He was an average.
今日は、昔"ヒドゥン"で好きだったカイル・マクラクランのお芝居、 On an average dayを観に行った。 英語力の無さを痛感しました・・・(涙)。
スタンバイ・チケットが買えたので、一旦外でマフィンを食べて、 スーパーで水を買って戻ると、なんだか、 イヴニングを着たような人たちが、劇場外まで溢れて、 手にワイングラスや、シャンパングラスを持っている。 今までに無い展開だ。 どうしよう、スーパーの袋そのまま持っているんだけど。 案内の係りの人が、「先にお飲み物にしますか?」と聞いてくるので、 "何か必ずオーダーしなきゃいけないんですか?" と聞こうと思って、「Excuse, me・・・」と言いかけると。 「Oh, I'm sorry, アーイム、ジャースト、アースキーング・・・」 いえ、あの、聞き取れなかったわけではないの。 でも、お芝居は聞き取れてない・・・。
このお芝居、ブロードウェイからウェスト・エンドにきた。 ライターはアメリカ人のJohn Kolvenbach。 (そう、アメリカン・イングリッシュなのも敗因の一つだ) 写真では見るからに若い、繊細な文学青年風。 off-broadwayで活躍していたらしい。 舞台の大道具をスタッフの家の家具で、賄っちゃうような。 確かにそんな感じの舞台装置だ。
舞台はごみ捨て場の中の一軒家(一室)。登場人物は二人の兄弟のみ。 父親に育てられた兄弟。しかし、兄Jack(Kyle MacLachlan)が15歳、 弟Robert(Woody Harrelson)が 7歳の時に父は蒸発する。 その後、兄のジャックもまた、弟を残して姿を消す。 そして、23年後、兄が再び弟の元を訪れたところから物語は始まる。 Comedy Theatreで上演しているだけあって、一応コメディなんだけど、 そして確かに特に前半部は笑えるんだけど、 最後はやるせない感じだった、後味が悪いわけではないけれど。 もう一回ぐらい観たかったが、10月末までなので、 もうチャンスは無いなー。 あと1週間長くやってくれれば、マクベス観に行くから、観られたのだけど。 しかし、好きな数少ない俳優の2人が、お芝居やっている時に イギリスにいたのはラッキーだ。
「ジャック、僕の為に祈ってくれ。」 「駄目だ、できない。」 「何故?」 「祈り方を、忘れてしまったから。」 「じゃあ、もう行く時間ってことかい?」 「いや、行かない。」 「ここに留まるのか?」 「いいや、ここには留まらない、どこにも行きもしない。」 「じゃあ、どうするんだ?」 Bang・・・
ありふれた一日、何も変わらない一日、何も変われない一日。
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