
人物紹介 ☆ 「翼」−私。苦手なモノ → 恋愛 ☆
「T君」−友達のダンナの親友。 1歳年上。 私の事が好き?みたいです。 ☆
「H君」−出向先の人。元カレ。 6歳年下。 すごく好きだったけど、フラれた。 ☆
「 I さん」−同じ会社の元上司。 3歳年下。 好きだった人 ☆
「Nさん」−元元彼。 6歳年上。交際2年9ヶ月。 憎まれてます ☆
「Aさん」−10歳年上。 既婚者子持ち。 昔々の好きな人。 ☆
「あの人」−元元々彼。2歳年上。 1ヶ月でバッサリふられました。 私の通っていた大学の職員。 ☆
あなたには届かない
翼
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2003年07月06日(日) ■ |
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どうしてそんなに燃え上がるのか? |
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金曜日に職場の飲み会があった。 当然、Aさんも来た。
職場では、ほとんど会話をしない私達は、 皆のいるその席では、あまり会話をしなかった。
しかし・・・、帰り。 私の家は、その飲んでいた店からそう遠くなかった。 皆はタクシーとかで帰るけど、私は、 「歩いて帰れるから平気です。」と歩き出そうとした。 本当に、徒歩5分くらいの距離だったから。 でも上司は、「こんな時間に女の子が歩いてたら危ない。」 と、まぁ、当然の心配をしてくれて・・・、嫌な予感がしてたら、 「ああ、俺が送ってきますよ。」と、Aさん・・・。 「そうか、頼むよ。」と上司が言った。 はい・・・。
並んで歩き出す、Aさんと私。 なんとなく気まずくて、離れて歩く私の手を、 Aさんがとった・・・。
「まだ皆、近くにいるかもしれませんよ。見られたらどうするんですか?」 「いいよ別に見られても。」
そう言って、そのまま私を抱き寄せるAさん。 「やめてください。こんな所で、まずいですよ。酔ってるでしょ?」 かなり動揺した私は、そう言ってじたばたした・・・。
「酔ってないよ。」 確かに、そう言ったAさんの声は、真面目だった。 だからよけいに、私は不安だった。
「やっぱり、好きだよ。どうしようもないくらい。」 そう言う、Aさん。
「だから、不倫は嫌です。」 私は、Aさんの腕を振り解いて少し前を歩き出す。
「じゃあ、待ってられるか?俺のこと。」
その言葉にはっとして、私は振り返る。
「どういう意味ですか?」
Aさんは、私の質問には答えずに、私に近づいて、 そして・・・、キスをした・・・。
「もうダメだ・・・。」 Aさんはそう言って、私をきつくきつく抱きしめた。
その言葉の意味が、私には解らなかったけど・・・。 Aさんが何を考えてるのか、解らないけど・・・。
ねぇ、Aさん、この思いがそんなに燃え上がるのは、 それが“許されない思い”だから。 たくさんの“障害”があるから、だから燃えるんだよ。 “特別な愛”だと、錯覚してるだけだよ。 きっと手に入ったら、私もただのつまらないものになってしまうよ。 ねぇ、そうでしょ?そうだよね・・・?
ダメだそんなの。 そんなこと、私は、望んでない・・・。
“私”という1人の人間と、Aさんが、何年もかけて築き上げてきた“家庭”。 天秤にかけたら、どちらが重いかなんて、 明らかに解っているんだから・・・。
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