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2004年08月04日(水) 屈辱

昨日のアジア杯のサッカーに感動のあまり大笑いしてしまったあゆです。こんばんは。

ゆみながベッドから落ちたそうだ。
私は残念ながらベッドから落ちた経験はない。
体重も落ちない。
そのせいで言いようのない屈辱を味わってしまった。

先日、知人のカメラマンさんから電話があった。

「あゆさん、モデルになってくれませんか?」

私は冗談のつもりで答えた。
「それって使用前のモデル?」
するとカメラマンさんはマジ声でこう言った。
「あ、やっぱりわかった?ダイエットローションの広告の写真を撮りたいねんけど、俺のまわりには腹の出ている女性がおれへんねん」

私はムッとした。
確かに会社にいたころはもちろん、今でも時々このカメラマンさんにはお世話になっている。
しかし、「おめえはデブなんだよ。美人だけど」と面と向かって言われているようなもんである。
いくら私が温厚でもこの発言には怒りを感じた。
私はカメラマン(←呼び捨て)に言い放った。
「お世話になっておいて、アレですが、ずいぶん失礼な方ですね。
言っていいことと悪いことがあると思います。
私にそんな大役がつとめられるでしょうか?」

ギャラも少し出るということで私は喜びいさんででかけていった。

説明を聞くとローションを塗る前の腹の写真とローションを塗っているところ、専用ニッパーをつけているところ、使用後の腹の写真を撮らせてくれということだった。
顔は写らないらしい。普段の4倍もファンデーションやマスカラを駆使した化粧は無駄だった。英語でいうところのin vainだ。

私は早速セパレーツ型のフィットネスウエアに着替え、撮影に臨んだ。
ダンナ以外の人に肌を露わにすることなど今までなかった。筈だ。多分。
しかし、小ガネに目がくらんだ開き直った私には怖いものはなかった。
たぷんとした腹を出し、カメラに向かってポーズをとる。
顔は写らないというのにニッコリ笑う自分がいとおしかった。
次にローションを塗るポーズもとどこおりなく撮影し終えた。
...か、に思えた。
実はここに1つ誤算があった。
前に書いたことがあると思うが、
私はダンナに
「オマエの手は荒くれ男の手だ」といわれるほどゴツい。
撮り終えた写真を見ると
まるでオッサンが妊婦の腹をなでまわしているように見えるのだ。

カメラマンさんと私の間に気まずい沈黙が流れた。

次の瞬間、私は叫んだ。

「やっぱり私、できませんっ!」

しかし、カメラマンさんはこともなげにこう言った。
「いや、修整するから大丈夫。」


「じゃあ、何もホンマもんのデブを使わんでも、モデルさんの写真を修整して小さいお腹を大きくしたり、大きいお腹を小さくみせたりも簡単なんじゃないんでしょうか? 」
私も女だ。意地ってもんがある。私の素朴な疑問をぶつけてみた。ローションだらけのお腹の中で。意地が目先の小銭に再度勝った瞬間であった。

ローションをつけたあとニッパーを腹に装着して30分後。
私は不安だった。
ローションを塗るとお腹がしぼむという話(ただし効果は一日だけ)だが、
もし効果が現れてなかったらどうしよう。
ギャラもらえるのかな....。そっちかよ。

おそるおそるニッパーを外す。
うーーーーん。微妙。
私はカメラの前で思いっきり腹に力を入れた。
ゆみなのように人前で屁をこかないように注意しながら。

「あゆさん、お腹すごくちっちゃくなってるよ!」
カメラマンさんが私のお腹を見て言った。
その大仰な言い方はまるで自らを鼓舞させるような感じにもとれた。

そんなこんなで私の屈辱の半日は無事終わった。
ギャラ、いただきましたぜ。
フィットネスウエアもいただきましたぜ。
あと、ざるそばも。

デブは身をたすく。

あ、私、明日から10日ほど帰省しますんで。
夏休み、いただきます。
ゆみなとるるにはまだ言ってない。









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