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2002年11月19日(火) 「娼年」を読んで(BGM: CALL ME ブロンディ)

昨日「娼年」(石田 衣良作)という小説を読み終えました。
「娼」の字のごとく、青年が娼夫となって女性にカラダを売るお話。

ホストの一歩上を行く、顧客となった女性の望みならどんなことでも
叶える仕事。
でもいわゆる「高級娼夫」なので、あまりにもエゲツないお客さんはいません。
有閑マダムであったり、ほんのひととき夢を見たいOLさん相手だったり。

主人公の「リョウ」は若者なのにプラトンの話などできてしまう文学
青年で、いつもなにかしら不満げな表情をたたえた翳りのある好青年なのです。
つい「いいかもね〜」と、思ってしまうあたりアブナイ?

早くに母親をなくし、同年代の女の子より年上の女性の方がむしろ好ましい、なんて言い切るところなど「うまれながらの素質があったんじゃないのぉ〜」と、突っ込みをいれちゃいましたよ!

お金のために娼夫の仕事をするのではないっていうところが、下世話にならず清涼感をラストまでキープできた理由でしょうか?
お仕事を終えた後、語らうひと時が二人の距離をぐっと近づけるようで‘至福の時’なんだそうです。
ふ〜ん・・。

ホストクラブ、知人が経営したりしてますがまだ足を踏み入れたことはございません。
中村 うさぎさんが最近まで、週刊文春で熱を入れ込むさまを赤裸々に書いていらっしゃいましたが、のめり込むとトコトン!の世界なんでしょうね。

と、まぁ未知の世界についていろいろ考えさせられた一冊でした。

★BGMのCALL MEは、映画‘アメリカン・ジゴロ’のテーマ曲です。
若かりし日のリチャード・ギアがジゴロに扮してます。
いまではダンディなおじ様役がいたについてますが、あの頃は‘セックス・シンボル’と騒がれていましたねぇ★


 
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