ペパーミント・アップルミント
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2003年03月10日(月) |
「朗読者」う〜ん・・(BGM:年下男の子 キャンディーズ) |
「朗読者」(ベルンハルト・シュリンク)をやっと読みました。
数年前にベストセラーになったので、ご存じの方や読んだ方も多いと思います。 前にも書いたけれど私は流行り物嫌いなので、ベストセラーになった本はブームが過ぎ去った頃、ひっそりと借りることにしています。
で、この「朗読者」。 確かに叙情あふれて、クラシック音楽のように静寂さと悲哀を感じさせる物語でした。 派手さはないけれど心に残る、というかんじでしょうか?
でも、あれほどまでに話題になる本ではないような気がするのですが・・・。
年上の女性の隠された秘密にしても序盤で想像はつくし、主人公との情事にしても特に描写が優れて美しいというわけでもないし。
年上の女との物語なら,ジョン・アーヴィングの「未亡人の一年」のほうがずーっと面白い。
ベストセラーだから・・・とこの本に先入観があったという点を差し引いても、あの売れ方には納得の出来ない私です。
一晩で読み切ってしまえたので決して退屈な話ではないのですが、なんか気にくわない。 好みの問題でしょうかねぇ?
年下の少年との恋のお話はどうもいただけなかったけど、年上の女「ハンナ」の戦争時代の過去が裁判で明らかになる場面は面白かった。 自分の秘密を明らかにするよりは、ナチス戦犯として無期懲役の刑に服することを選ぶ。
実際にそういう状況だと、そうなんでしょうか・・? (読んでいない方にはわかりにくいかもしれません、すみません)
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