藤原雅彦 新潮社 どっかで読んだわ〜と思うのは、再編集した本であることとこの本を読んだ人が、触発されたか 同時期に、同じようなことを考えて、発言しだした人が沢山いるということでしょう。 このくらいの年齢の方で、自分のなすべきことをしたと自信をもっている方なら皆同じことを言うのだと思う。 なすべきことをなしてない、つまり自信のない人は、まだ模索中だからこそ 現在の状況の原因を探しているのだと思います。それがいいのか、悪いのかわからないけれど。
この本では「武士道」を礼賛しているけど、「反社会学」で「武士道」を疑ったばかりなので複雑w でも、ここでは、前者と後者の「武士道」はまだ違った意味あいがあると思う。 「卑怯を憎む心」が武士道なのであるなら、それはすばらしいのですが
日本国内で今、金属製品が盗まれている(お寺の備品、鐘、公園の休憩所の屋根とか)、 そういう人たちに「卑怯だ」とか言っても、全く通じないよねえ〜
〜グローバリズム、子どもの頃から英語を習わせることは、国際人を育てられない。 これもわかるなあ〜。話すことがなくては話しようもないのだから。 でも、凡人はやっぱり不安だから、やらないよりやったほうがいいのではないのか?と思ってしまうんですよね。 自分が英語で苦労したから、子どもには小さいころからレッスンさせたい!と・・人情ですよね。 話す内容なくても、マニュアルがあれば、OK!ってのはダメですか〜w 国際人にはどちらにしてもならないとして、英会話が得意で仕事にありつけるかもしれないしね〜 小市民は多分、国際人を目指してるんじゃないと思いますよ。 そんな私は英会話のレッスンのときは、かなり無口かもしれませんが・・
一番、納得したのは第三章「自由・平等・民主主義を疑う」 なんの違和感もなくこの章は受けれいれられます。 「真のエリートが必要説」 そうそう、偏差値が高いだけじゃないくて、真の共用を兼ね備えた人格者。 義理人情だけでなく、それこそグローバルに考えて最善を尽くせる人。
でも、民主主義でいないといけないだろうことは、お隣の国を見ればわかること。 民主主義でいて、考え無しで衝動的な「やっちゃえ」な国民をを無視できる、バランスのよい政治家が必要なのです。
「国民は永遠に成熟しない」も多いにうなずきました。 年齢を経たら、誰しも大人になり、尊敬されるべき人間になれるか? 無理です。絶対に。 無駄に年を重ねて、若者に迷惑をかける、悪党のが多いでしょう。 そんなことは社会に出てすぐに学べました。
バカもいれば、賢い人もいる。(学校では成績で判断していたことが、社会に出たらあっという間に覆る) そんな当たり前のことを、当たり前として受け入れることが大事なんじゃないでしょうか。 船頭多くして山登る・・祖母がいつも私に話していました。真にその通りだと思います。
全ての人間が、同じように勉強が出来て、スポーツができる必要などないのです。 平等などこの世にはありません。てゆーか、子どもだって知ってるはずなんだけど 無いものを「あるある」て言い張る大人を子どもたちはどう見てるのでしょうか? 裸の王様か〜。あれって、本当のイヤミな童話ね。すばらしい。
日本の数学レベルが下がったという話も書いてありますが それでもまだ底力が残っているようですよ。先日、朝のバラエティ番組で 日本人はおつりの計算などが速いこと。とある外国人は引き算的に考えてないから ¥755の買い物をして、¥1055出すと、嫌な顔されるといっていました。 まだまだ頑張れそうですね。日本。 でもインドみたいに、10桁の九九をやれといわれたらちょっと凹みそうです。
絵に描いた餅感の強い本ですが、こんな風にアチコチからジャブを出していくことも大事ですものね。
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