■読んだもの

『アイスクリン強し』(畠中恵/講談社)
念願の西洋菓子屋・風琴屋を開いた真次郎、幼馴染の長瀬、小泉沙羅、そして真次郎たちと同じ旧幕臣「若様組」の警官達。明治20年代を舞台に、西洋菓子と一緒に繰り広げられる騒動記。
江戸→明治へ…というのは、文明開化だけでなく、徳川幕府から明治新政府へ政権もうつり、旧幕臣たちの生活、また江戸でくらす人々は、めまぐるしい変化に、本当に大変だった、ということが伝わってくる1冊。真次郎は、小泉商会(小泉親子)にどうやらがっちり捕まえられた様子。近い将来が目に浮かびます(笑)。

『愛しの座敷わらし』(荻原浩/朝日新聞出版)
朝日新聞に連載されていたということですが、まったくもって気づいておりませんでした(^^;でも、一気に読むからこそのよさ、というのもあるかなーと思える1冊。
ばらばらになりかけていた一家が、東京から田舎に引っ越し座敷わらしと出会い、家族がひとつになっていく…。「座敷わらし」のほんとを知り、切なくなりつつ、だからこそ、一家と座敷わらしが一緒にいる姿にほわっとなれます。