いい加減、収納がキャパ不足になってオーバーフロー気味だったので、思い切っていろいろ捨てました。雑誌50冊、書籍関係段ボール2箱、ほか。いつも片付けたあとに、これ以上、ものを増やすまいと思うのに、いつの間にかものが増えるという悪循環。今年こそはものを増やさないで行こう!(目標)
ということで、休み中に読もうと思っていた本やら、進めようと思っていたゲームやら、なんもかんも手についていないで1/1。早い・・・。
■読んだもの

『人魚は空に還る』(三木笙子/東京創元社)
書店で表紙と書名を見てふらふら〜っと手にとりました。
ときは明治も中頃。『帝都マガジン』を発行する小さな雑誌社・至楽社の記者(というかなんでもやる)里見高広と、帝都随一の絵師との呼び声も高く本人の描く美人がよりさらに美しい容姿をした有村礼が、帝都に起こる事件をホームズ&ワトソンのように事件を解決…まで華々しくはないのだが(そして高広はこの状況をかなり嫌がる/苦笑)。記者らしくない心優しさと実は…な高広、やや浮世離れしたホームズ好き礼、そして関西弁で記者魂にあふれる他社の記者・佐野に、閻魔帳のような手帳を持つ至楽者編集緒・田所。登場人物も個性的。シリーズ化を期待します。

『天国はまだ遠く』(瀬尾まい子/新潮社)
映画化で紹介されていて、気になって、映画を見ずに原作を読んでみたと。
仕事も人間関係もうまくいかず、毎日が辛くてたまらない主人公が、死ぬつもりで辿り着いた山奥の民宿たむら。自殺はあえなく失敗に終わり、民宿の田村さん、ゆったりした環境、大自然に囲まれた日々に癒されてゆく。しかし、主人公は、自分の居場所がそこにないことに気づき、また戻ってゆく。それほどページ数もないのですぐに読めるし、奇をてらったような筋でもない。でも、読んでいるとなぜか自分もじわじわ癒されているような感覚(自分、そんなに疲れているのか・・・)。ほわーっと力を抜くことができる1冊。