*蒼天おぼえがき*


2009年02月11日(水) 絵から、絵を思いだす。
加山又造展@国立新美実館。
新聞広告で「春秋波濤」を何度か見て、行けたら行ってみたいなと思っていたもの。(何の前知識ゼロ、思いつきで行ったわけです)

いわゆる伝統的な日本画ばかりなのかと思いきや、すごく大きな絵や、着物や食器のデザインや、作品の幅広さ、スケールにびっくり。

加山又造氏の「冬」という作品は、プーテル・ブリューゲルの「雪中の狩人」に影響を受けているということでしたが・・・忘れもしない中学の美術の時間、名画の模写という時間に、適当に割り振られた絵がこれでしたっ!<「雪中の狩人」
木に狩人に犬に、遠くの景色は細かいは人は多いは、家も多いは、自分で絵を選ぶんだったと泣きを見た一枚。こんなところで再会するとは…、一生忘れられなそう…(苦笑)。


■読んだもの


「本」に恋して(松田哲夫/新潮社)
製本、函、用紙(普通紙・特殊紙)、印刷インキ、加工など現場を訪ねたレポートをまとめた1冊。へぇぇー、という職業トレビア?がたくさんで、私的にはとても楽しめました。

・ビク抜きは”打ち抜き”機械のメーカー名(イギリスのビクトリア社製)から。
 関西では「トムソン」という。

・ファンシーペーパー=ファインペーパー。竹尾さんではファインペーパー。
 ファンシーペーパーと名付けたのは特殊製紙さんで「フアンがいっぱいほシい」
 の略。

・パントン社は、色見本帳を作っているものの、インキメーカーではない。





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