樹里ちゃん日記
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2003年02月14日(金) |
花組「エリザベート」(3) |
トート・・・ エリザベートを語る時、トートをはずしては語れない。 大劇場初日の春野トートには、正直、やられた!と思った。 ここまで、歌える方だとは露思わず、ガーンと頭をなぐられた想いだった。 誰もが緊張していたし、春野トートもしかりだったと思うが、返ってういういしく、清楚な透明感あふれるトートだったと記憶している。 歌唱力は申し分なかった。もしかしたら、(姿月トートの歌唱力を上回るか?)の衝撃だった。 花組は、正直あまり観劇していなかったこともあり、春野さんの歌唱力を甘く見ていた・・・ 「ミケランジェロ・VIVA!」の公演を観劇しているにもかかわらず、それをきちんと認識出来なかったのは恥ずかしい。 この歌唱力を持つ者に、「エリザベート」でお披露目を!!と望むのは当然のことだ。 エリザの初日にして、すっかり「春野・花組」次回作も見せていただきたい状態になったGenmom・・・ (でも、ごめんなさい、次回は日本物の為、パス・・・)
しかし、日を追うごとに変化して行く春野トート・・ 感情表現が豊かになり、トートの悲しみや悔しさや怒りやもどかしさがその表情にあふれるようになる。 それはそれでいいと思う・・・ ただ、私が初日以降の神々しいまでも透明なトートに魅せられていたのでそれがもうひとつ気に入らない。 笑わないでいて欲しかった。目の開き方だけ、眉ひとつの動かし方だけでその者の感情を2400席の劇場の最後部の座席のお客様に伝えることは無理なんだろう。 と同時に、シシィと対峙するトートは、どんどん激しくなっていった。 シシィの言葉に揺れ動くトートの心が手に取るようにわかるようになる。 でも、私は、いやなのだ! 笑わないで、感情をほとばらせないで欲しいのだ。 (私のわがままです。わかっています。)
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