ゼロの視点
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本日は、本当にバタバタしている。なぜなら、セーヌ川ほとりにある大きなボートを貸しきってのパーティーがあるからだ。夫が主催者で、私はその補佐といったところ。100人弱の人を招いているので、その対応や問い合わせに朝からテンヤワンヤ。
おまけにボートなので、きちんとした住所がない。すでに案内状と地図を渡しているものの、それでも不安な人たちからひっきりなしに電話がかかってくる。フランス人が日本人と違うなーーと思うのは、本当に直前になるまで場所を各自で調べたりする、いわゆる「マメ」な作業をやらないところ。ゆえにパーティー当日になっての問い合わせが殺到するのである・・・・(汗)。
でも、おもしろいこともたくさんある。今回声をかけた40代の女性が、とある男性ピアニストをキャバリエとしてつれてくるとのこと。この男性のことを詳細に聞いた上、その後その本人からパーティー申し込みの電話がかかってきた。私も趣味(あくまでも)でピアノを弾くので、ピアニストと聞いて、ちょっと喜んでいたが、まだどんな分野のピアニストか?、ということは聞いてなかったので、どんどん質問していく。
すると、彼は、かなり有名人だったことが判明。とはいってもクラシック界ではないのだが。もともと彼は、クラシックピアノなどを学び、コンクールでも1位を獲得したり活躍していたが、1968年の例の学生運動の時に、思いっきり影響を受けて、プログレッシブロックのほうへ転向してしまったのだ。
GONG、Soft Machine、 Magma、Heldonなどとセッションもし、一時はフランスのプログレ界のリーダー的存在だったCyrille Verdeaux、その人だ。最近の彼は、完全にニューエイジ向けの音楽ばかり(つまりはヒーリング系の音楽)をやっていて、彼のHPを教えてもらって聴いてみた。まだ彼のHPで視聴できる彼の音楽を聞いていた段階では、彼の昔の偉業など全然知らなかったし、音楽の質も全然異なるので、「なんか私の趣味じゃねーなっ」と思っていたのだが、ふとあきらめずに視聴できるかぎりの曲を聴いていたら、それこそ昔のGONGとかを彷彿させるような感じのモノがあったので、「アレっ?????????」と思い始めた。
そして、気になったことがあったら調べずにいられないというのが私の性格。さっそくGoogleで、彼のバイオグラフィなどを調べていたら、プログレの大御所の名前がある、ある、あるっ!!!!。ひさびさに、ある種の興奮を覚えてしまった。
電話での彼の印象は、とっても穏やかで、低姿勢だった。色々な話をしたり、なんちゃってインタビューまでしてしまった私だった。
私「Magmaとかよく聴いてたんですよねェ、私」というと、 彼「彼らとはみんな言い友達ですよ、つい最近も彼らと仕事の契約を結んだと ころでして、ね」
ということだった。どんどん仲良くしていったら、フランスの70年代プログレCDコレクションとか、貸してもらえそうで嬉しいッス(セコイッ!!)。
さて、これからあと1時間でパーティーに出向きますが、実物の彼はどうなんでしょうかねェ・・・?。ババクールそのままの格好で来るのだろうか?。
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