ゼロの視点
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今年の春にあった、とあるアトリエのパーティーで知り合った、日本人女性Yさんとディナー。彼女も同じ頃に、フランスの出版社と契約して、来年の9月にその本が出版される予定という。彼女は、その原稿のほとんどをすでに仕上げていているとのこと・・・・・(汗)。ちなみに私の、未だ何も手をつけていない本の出版予定は、来年の11月。どうするんだ、私?。この話を聞いたとき、かなーーーり焦って、心臓がドクドクと鳴った。
Yさんの場合、自分が表現したいものをすでに作成して、その後出版社に売り込んでいく、という方法をとったとのこと。これは、本当にスゴイことだ。まず、出版されるかどうかわらない本を書くなんてことは、ヘタレの私にゃ、できん!!!。それに対して、知人の50代のフランス人♂は、5年がかりで練りに練った本を書いて、その原稿をありとあらゆる出版社に送ったが、すべて断られて現在激しく落ち込み中だ。
Yさんに、進行表などはどうやってやったか?、と日頃気になっていることを尋ねてみたが、彼女も自分で、すでにその出版社から出版されている本を参考に作ったとのこと。ああ、やっぱりそうか・・・、この国には、基準とか、ノウハウというものは、存在しないのだなとつくづく思った。
日本では、履歴書を書くとき、すでにその形式ができており、作成者は各欄を埋めていく作業に徹すればよいが、欧米では、真っ白のA4用紙に、ある程度の書き方のコツはあるとはいえ、自分をなるべく高く売り込むために様々なことを書き込んでいく。ま、要するに、これらが端的に仕組みの違いを表しているように思う。
なんでも自分で好きなようにできる自由と、なんでも自分でしなければいけない不自由・・・・。
ともかく、今夜のYさんとのディナーは、色々な面で私の刺激になり、また、とても励みになった。これで、なんとか前向きになれたような気がする。
Yさんと二人でレストランを出て、彼女を食後のコーヒーに自宅に招き談笑しているところに、日本人画家のM嬢が合流。3人、各々の立場から、フランスにてどうやって、仕事を成功させていくか等の、議論に花が咲いた夜だった。
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