ゼロの視点
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2002年12月29日(日) 悪癖

 仕事をしなければ・・・、仕事を進めなければ・・・・、今日こそは仕事だ・・・・、等と、自分に強烈なプレッシャーをかけて、ドキドキしておきながら、友人夫婦からディナーに誘われると、即座OKを出してしまう私(汗)。

 クリスマス前まで、少しづつ習慣化されてきた“働くモード”が、すっかり崩れてしまったようだ。

 ロンドン在住の私の幼馴染Mと、久しぶりにメール。お互いのダラダラ具合を幼少の頃から知っている仲間。類は友を呼ぶというが、本当に私の友人で期日前に、すっかり仕事や義務を終えるような人は存在しない。夫も私以上にスゴイし、もう、こんな人ばっかり。

 尻に火がつくくらいでは、もう何も動じないレベルに達してしまっているようだ・・・、というのがMと私の結論。全身火達磨になる寸前で、ようやく動き出すのが常になってきている。もし火達磨になっても、救急車呼べばいいや、ってな感じで、危機感というものがありそうで、全く無い・・・・。

 年の功というのだろうか?。とにかく、ギリギリになってもなんとか乗り越えてきてしまった経験が、さらに低レベルの“なんとかなるさ”という感覚に輪をかけるという悪循環。

 仕事を進める以前に、すでにどうやって編集者に期日を遅らせる交渉をしようかと、無い知恵を絞る。そんな時間があるなら、仕事しろと思うのだが、どうもできん・・・。とはいえ、妙な焦燥感だけは倍増していくから、厄介だ。

 さて、20時すぎに、招待された友人夫婦の家に到着。1977年のポルトーなどをアペリティフに出されて、もうすっかりご機嫌な私。その勢いで、この友人夫婦に現在の仕事の見本誌などを見せる。

 友人夫婦は口を揃えて「こりゃ、大変な仕事だねぇ!!」と言う。その瞬間にさっと覚醒する私。また、自分で自分の首を絞めたようだ(苦笑)。彼らが仕事の期限を尋ねてきたので、それに答えると、ますます相手は「本当にキツイぞ」と答えてくる・・・・。

 これじゃ、まるでJacques Dutroncの歌"Les Cactus"じゃないか?!?!?!、と自分に突っ込みを入れつつ、冷や汗がダラダラとたれてくる・・・・・・。


      Dans la vie, il y a des cactus
      Moi je me pique de le savoir
      Aïe aïe aïe, oille, aïe aïe aïe

 
 
 というわけで、食事中、食後と続く様々な議論では、妙に熱くなって語っている私。恐るべし現実逃避パワーっ!!。

 この友人夫婦は、二人とも語彙と表現能力が恐ろしく豊富。ゆえにいつもかれらとの議論は物凄く楽しい。このように私、夫、友人夫妻のそれぞれが、それぞれの視点で語りあっていく楽しさは、なかなか味わえない。彼らと話し合った後は、アタマが本当にシャキっとするのを、ハッキリと感じるほど。

 会話の最中にわかったのだが、私は夏至生まれ、夫は冬至生まれ、友人夫婦の夫のほうは春分生まれ、妻は秋分生まれだった。どうりで、春夏秋冬の極端な各個性が、絶妙なハーモニーを生み出すわけだな・・・・、などと皆で納得する。

 こんなに楽しい会話の最中にも、ふとよぎる仕事の不安。食後酒を勧められるが、一応帰宅後に仕事することを想定して断ってみる。が、気がついたら、ホイホイと飲んでいる私・・・・・。

 夫には、友人夫婦の妻のほうがいい雰囲気で寄り添い、私も憧れの強い友人夫婦の夫のほうにベッタリと寄り添っている。より雰囲気がよくなり、延々と続く真夜中の議論。

 そんなわけで、帰宅後は、まったく仕事もせず、さっさと寝てしまった私でした・・・。さて、明日こそは仕事に復帰できるのか?!?!?!?!。
 
 
 


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