ゼロの視点
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2003年01月05日(日) パニック!!

昨日の夜、私はディナーの招待をキャンセルした。夫一人で行ってもらった。なぜなら、土曜日の晩、そして日曜日の昼から社交していると、まったく仕事ができないからである。

 とはいえ、本当に仕事するか否かというのは別として、一人で集中する時間がないと、いいアイデアが浮かんでも、それ以上発展できないし、覚えてもいられない、というのが実情だ。

 昨年の秋頃から今まで、よそのうちに招かれてばかりいた私達。以前同じようなことを書いたと思うが、招かれてばかりではいられないのが世の常。ということで、年末から今まで私達を招いてくれた人を我が家に招待し始めた。

 ところが、我が家は思いっきり“豚小屋”。おまけに私が仕事を自宅で始めてからは、本当に家の中がグッチャグチャというアリ様。おまけに、私も夫もギリギリになってしか動かないタイプなので、たちが悪い。

 私は夫のことが好きだけれど、毎日いられると困る(笑)。特に週末などは彼とダラダラしていると楽しいが、それでは仕事にならない。というわけで、昨日は彼に一人で出かけていってもらって、その間、一人でゆっくりとすることができた。でも、それでも数時間・・・・・。気がつくと夫は帰宅して・・・、という具合。

 “亭主元気で留守がいい”とは、よく言ったもので、私も典型的な日本人なのだとつくづく思う。

 夫が昨日の晩家に帰ってきたのは、午前2時過ぎ。時間から考えると日曜日の午後1時半に招いた人が我が家にやって来るのは、そう遠くない。

 それではどうするか・・・・・・。

 夫が帰ってくるまでは自分のことだけを楽しみたい私、とはいえ日曜日の昼からのことがあるゆえ、夫が帰ってきてから、日曜日のランチの準備をし始める。

 いい気分で帰ってきた夫に、インゲンの根を切る作業を真夜中にさせ、ある程度のランチの下準備・・・・。そんなことをしているうちに、もう午前4時。

 さて、本日は二人とも10時半に起床。これからが本当の正念場。グッチャグチャの家の片付けに始まり、テーブルセッティング、魚屋に頼んでおいた料理(オードブル)の回収、部屋のデコレーション等・・・・・。これを客がやってくるまでの3時間半の間にすべてやる。

 必然的に私も夫も、ヒステリーになってくる。ゆえに激しい罵り合いが始まる。強烈な罵倒合戦!!。でも、やることはたくさんありすぎて、もう、ひっちゃかめっちゃか。

 私も夫も、毎日我が家をキレイに整頓しておけば何でもないのに・・・、と考えながらも、それらをやってなかった罪悪感も強いゆえに、どちらかがそれらの琴線に触れると、もっとバトルは加熱する・・・・(汗)。

 13時半と招待客に伝えてあるものの、しまいには、二人で「本当に彼らが時間びったりに来たら許さない!!」なんて言っているほど。

 来客到着15分前に、電話がなる。なんと日本からの電話だ。それは私のいとこのIだった。なんという間の悪い電話っ!!。いつもならこのような電話は嬉しくて、長いこと色々喋りたいのだが、マジで、わしらは切羽詰っている。おまけに、Iは昔からゆっくりとモノを喋るタイプっ(笑)!!

 「何をどうしたいのかっ!!」なんと詰問してしまう私(汗)。敵もさることながら、私の性格をよく知っていて、いかに私がパニクっているかを瞬時に悟ったようである(サンキュー、我がいとこよっ)。

 電話のあと、本当に最後の最後になって、席次を決める。これがまた、日本人の私には本当に面倒くさい。席次なんてどうでもいいじゃねえかっ!!、と言いたいところだが、そうはいかないのがフランス。

 日本だったら、炬燵に入って、適当に始めて、適当にヨッパラって、あとは無礼講っていう感じなのが、まったく通用しないのが本当にむかつくっ!!。おまけに、やたらと使用する皿やグラスの数が多くなるもの、私としては内心イライラする理由であったりする。

 アペリティフ要のグラスに始まり、水のグラス、ワイン用のグラス、オードブルの皿、メインの皿、チーズの皿、デザートの皿・・・・・・。それプラス、本日の招待客を含め、全員で8人。でも揃った皿が6枚づつしかないっ!!。どーしよーーーっ!!!!。

 もうすべての皿を割ってしまいたくなるぐらい、自暴自棄になる私。番町皿屋敷だ!!。とはいえ、皿を割っても、罪悪感にとらわれずに、瞬時にケツをまくってしまえる私ではあるが・・・・。

 幸いなことに、我がレジデンスはアクセスが複雑。ゆえに招待客が想像以上に我が家にたどり着く前に迷ってくれた。わざとやったわけじゃないが、在る意味この可能性に期待していた私がいるということは、ここで白状しておく。

 というわけで、パニクったあげくに、すべての招待客が揃ったのは午後2時だった。それにあわせるかのごとく、すべての準備が整ったのも午後2時だった・・・・。

 あとは、準備に苦しんだ割には、楽しく過ごし、あっというまに午後6時過ぎになっていた。楽しい時間というのは、本当に早く過ぎるものだな、と。しみじみ思う私。

 さて、嵐も過ぎ去った今、私が仕事に復帰できるか?!?!?!、といえば、それは不可能。もう、すべてのエネルギーを消耗してしまった。できることといえば、とりあえず、日記の更新ぐらいになってしまっている(笑)。

 これからも、昨年のツケで色々な人を週末ごとに招待“せねば”ならない私たち。さて、これらの問題を含め、どうやって仕事を両立させていくか、という問題が益々クローズアップされた日でもあった。
 

 

 

 

 


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