ゼロの視点
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1998年の春頃からパリにブラブラと滞在しはじめて、6月の終わりごろから本格的に住み着くようになった私。
その当時は、パソコンなども持ち合わせていなかったゆえ、毎日がフランス語だらけだった。頑張って日本書籍店に出向かない限り、日本語に触れられる機会は皆無。
そして2000年の終わりに、日本へ里帰りしたついでにパソコンを購入してフランスへ持ち帰ってきたのが、ネット生活のはじまりだった。
今おもえば、住み始めの頃にネットがなかったので、嫌がおうにもフランス語に慣れる必要があり、言語習得にはよかったのかもしれないと思うことがしばしばある。
ま、それはそれとして、先日我が家でやった中国新年パーティーで着ていただいた日本人の方々で、6人中5人がネットを通して知り合った人。時には掲示板で知り合ったり、ダイレクトにWEBマスターにメール書いて、待ち合わせしてみたり等で、知り合った。また昨年の11月から立ち上げた私の“なんちゃって”サイトを通して知り合った方もいる。
本当に、ネットは便利で、素晴らしい交流手段だとつくづく思う。私のように、自分から意図してネットででも日本人と交流する機会を作らないと、フランス人ばかりの世界になってしまうので、この手段は欠かせないのだ。
逆にフランス人の友人・知人でネットで知り合った人がまだ、いない。こちらのほうは、どうも旧式世界で、口コミだったり、パーティー会場だったり、と、いずれにせよアナログな知り合い方が主だ。
私は単純な人間なので、ネットでなんとなくコンタクトがとれたら、すぐ実際に会ってしまいたいタイプである。顔の見えない人と長いこと個人的にメールだけでは楽しんでいられないのかもしれない(笑)。特に狭いパリに住んでいるなら、なお更のこと、と考えてたりもする。
で、図々しいことに、私は人見知りしないのだ(笑)。突撃取材だの、インタビューだので完全に“出会い”に対して慣れてしまっているのだろう。夫は私に何十倍も輪をかけたタイプなので、もっと単純。ゆえにこんな夫婦ゆえ、知り合いの数が芋ずる式に増えていく。
でも、日本人部門は、私個人が頑張って開発しないとなかなか知り合いができないのが現状。そんなわけで、ネットが活躍している。とはいえ、誰でもいいから知り合いたいってわけじゃないのだけれど(笑)。
おまけに、今回の仕事で“パリに住む日本人”社会の交流手段として、このことを記事としてまとめて書いてみた。個人サイトでもなんでも、フランスのソレと比べたら、質も量も多いのが日本。限られた時間の中で、夜中でもメールはできるし、サイトも読める、交流のコンビ二みたいな社会。
これらはさすがに日本語がペラペラのフランス人ジャーナリストでも、読みこなせていないので、編集者にネタとしてはかなり面白がってもらえたようだ。
さて、それでも最近は取材を通して、面白い(時にはクセの強い)日本人の方々に出会うことがある。個性が強烈に強くて、それでも面白い人は50歳以上に意外と多いのだが、この人たちは案外メールすらできないことがあるので、結局連絡はアナログ方式になってくる。
アナログなフランス社会に生きて何十年という、50代以上の日本人・・・。そりゃ、ギャップがあってもショウガナイんだなぁ、とつくづく思いながらも、ふと面白くなって内心笑ってしまったりする。で、こういった人に限ってミニテルならできると自信を持って言うことが多々ある。
さて、いとこのU嬢よ、2000年の里帰り中、帰国直前になってパソコン購入を思い立った私につきあってくれてありがとう。そしてありったけのものをインストールしてくれたことも本当に感謝してるっす。このおかげで現在のゼロがおりましてよっ!!。
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