ゼロの視点
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朝おきて、のんびりとミルクティーなんぞを飲んでいると一本の電話。ここ数日の風邪で、ガラガラ声で電話に出ると、姑だった。開口一番、
姑「タバコの吸いすぎよっ!!」 私「風邪で、あーたの息子さんも風邪ひいてますよ」 姑「だからタバコの吸いすぎよ」 私「でも、あーたの息子さんはタバコすわないでしょーが」 姑「タバコで年に何人の人が悲惨な最期を遂げていると思ってるの?。」 私「そんな人いるんですかね?。」 姑「あーらやだ、本当にヒドイ声、タバコの吸いすぎよっ!!」 私「先週風邪ひいてましたけど、もう元気になったんすか?」 姑「もう平気よ、だって私タバコ吸わないものっ!!」 私「一本、ためしに吸ってみます?」 姑「くだらないこと言わないのっ!!。先日送った美術館のオープニングパーティーの招待は、本日なの覚てる?。 私「?」 姑「ほーら、あなた達夫婦ってのは揃いも揃って郵便物もみないのね!!」 私「きっと、あーたの息子さんがどっかやっちゃったんじゃないっすかね?」 姑「・・・・・。」 私「全然見覚えもないっすよ」 姑「で、とにかく本日の夕方だから必ず行くのよっ!!」 私「だから、私達、二人揃ってヒドイ風邪なんですよねぇ」 姑「タバコ吸いすぎだらかよっ!!」
なんなんだろう・・・、この堂堂巡りの会話は・・・・(汗)。
何か不都合なことを言われたときには、すぐ“あーたの息子さんのせい”にすることにしている私。下品な言葉を使っても、それもなにもかも、みーんな、あーたの息子さんが・・・・、って切り返す。
逆に、姑はなにかとタバコを使って責めてくる。くしゃみひとつしてもタバコの吸いすぎだから、ということになる。
ま、それはそれとして、非常に品のない言葉や振る舞いを毛嫌いする姑。ある日、姑の家にいるとき、彼女の目の前でわしら夫婦が軽い口論となった。その様子を見ていて、言葉の格闘技のように感じたらしい姑。そのあと私に質問してきた。
姑「そんなにバンバン言わなくてもいいんじゃないの?」 私「だって、あーたの息子さんは私のことなんて言うと思ってます?。」 姑「なんていうの?」 私「Casse couille (直訳キンタマ潰し/イライラさせる嫌な奴の意)ですよォ、Casse couille!!」 姑「Casse・・・・あ、あ、あの、なんていったかしら?。」 私「couilleですよ、couille、couille、couiiiiiiiiiiiiille!!」 姑「ま・・・・」 私「あーたの息子さん、こんな下品な言葉を言うんですよォ!!!」
息子のせいにして、姑にむかって何度もcouille(キンタマ)と連呼した時は妙にスカッとした(笑)。現場には夫と、義弟がいたが、夫は喧嘩もすっかり忘れて、嫁がわざと婉曲的に姑に向かって下品な言葉を言っているのを知り、笑い出している。夫も自分の母親をからかうのが生涯の趣味。
しかし真面目な義弟は、心配そうにことの成り行きを見ていた。案の定、その後義弟のところに何度も姑は電話して、 「ああ、長男夫婦の言葉があまりにも乱れていて夜も寝られない」等とグチっていたそうである。
そういえば、これはわざとやった例ではないが、まだフランス語が初期の頃とんでもない間違いをしたことがある。ブルターニュ地方のカトリック信者の前で、私はただ、こういって言葉を始めたかっただけだった・・・・。
"Chrétien(発音はクレチアン・意味キリスト教徒)......."と。しかし実際に私の口から出ていた言葉は似ているようで完全に違うものだった。
"Crétin.......(発音はクレタン・意味バカ、白痴)"。
潜在意識はふとした時に漏れ出すというが、果たしてそうだったのか?。熱心なキリスト教徒を前に、彼らを公然とバカと言ってしまったゼロでした(汗)。
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