ゼロの視点
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2003年02月12日(水) アジ専

 アジ専と称して、アジア人ばかりを口説いている西洋人が世の中にはたくさんいる。

 私は彼を友人とは思ってないが、知人のJAは、フランス人男性の31歳。警官でメトロの警備などが彼の担当だ。彼は中国人がわんさか住む13区に住まい、あいた時間がたとえ一秒ともあれば、それをアジア人女性のナンパに費やすのが日課だ。

 彼のみためは、結構かっこいい。そして、それを自分で充分知っている彼は、仕事中のメトロの中でも、アジア人女性を見つけるとさっそくソフトな物腰で話し掛ける。アジア人女性をモノにする確率はかなり高い模様。

 私の女友達の弟分みたいな存在がJAで、その関係で私は彼のことを知った。私のことも一応口説いてみたらしいが、全然駄目(笑)。というのも、私の性格のほうがあまりにも強かっただけなんだけれど。今じゃ完全に私のオモチャにされている。とはいえ、なぜだかしらないが、自分の業績としてナンパしたアジア人女性とのいきさつを私に語るのが好きらしく、たまにどーしよーもなく暇なときは、私が彼の話し相手になっているというのが現状。

 でも、実際彼のやっていることは結構鬼畜だったりする。中国人の妻を娶ったのが、1999年のこと。人助けと称して、ビザが欲しかった彼女と結婚してあげたと彼は言い張る。が、実際、中国人の妻はJAにメロメロ。そんな妻を毎日家に残し、彼は毎日新しいアジア人女性をナンパしては食っているのだ。

 ある日、モンパルナスからのバスに乗り、ぼーっと窓から景色を眺めていた私。サンジェルマン・デプレ教会のあたりにさしかかり、何気なくカフェの中を見ていたら、JAが新しい獲物のアジア人女性を口説いている真っ最中だった。ちょうど渋滞していたので、長いこと彼らの同行をバスの中から観察することができた。

 アジア人女性は、格好から推測するとかなりの確率で日本人と思われた。彼女はバスの車窓から見るだけでも、彼にかなり惹かれている様子。ああ、ここにも彼の新たな犠牲者が・・・・っ!!。

 ちなみに彼は、ロンドン在住の私の幼なじみがパリに来たときにも、口説きを実行している。英語は話すが、まったくフランス語を話さない友人に対して、強烈なフランス語アクセントで、文法が滅茶苦茶ながら、一生懸命わしの友人を口説いていた様子。のちに彼女曰く、彼の言っていたことのほとんどはまったくよくわからなかったとのこと(笑)。

 ナンパが縁で夫婦になっている人もたくさんいるだろうし、これに対して、決して私は反論しようとは思っていない。それはそれで素晴らしいことだとさえ思っている。が、JAの場合だけは、マジでこの場を借りて、少し語っておきたくなった。そのくらい、彼はアジア人女性に対して節操がないのだ。

 その後、毎日放って置かれた中国人妻が10年ビザを獲得し、職を得たのを見計らい、彼はさっさと離婚手続きをはじめ、先日それが法的に成立。彼は晴れて独身に戻り、今までの勢い以上にナンパに燃えている。そして妻は毎日泣き暮らしているとのこと。

 ま、こんなアホにひっかかる妻も妻だけれど、彼の実態を見破らずに毎日、アジア人女性が彼の毒牙に引っかかっている。でも、ね・・・、私は誰にも忠告する気はない。こうやってここで書くことはするとしても、直接本人には一言何かを言おうとは思っていない。

 なぜなら、引っ掛けるアホもアホなら、ひっかかるアホもアホだからだ。それにみんな成人しているのだし、ね。彼がナンパじゃなくて、殺人を犯しているのなら、警察に通報してもいいが、情事なんつーものは、個人の責任の範囲だとしか思えない。

 言葉の問題があったとしても、しばらく冷静に彼を観察していれば、必ずその怪しさに気付くのが普通だとしか私には思えない。それに薄々気付きながらも彼に身体を許している女性がいるのなら、それは意識的にも、無意識的にも絶対女性がどこかで、乗り気なんだと私は解釈している。

 例えば、彼が遊び人だと見抜いた上で、彼に一泡吹かせ、なおかつその後彼をメロメロにさせていくような女性が出現したら、私は実におもしろいと思うんだが・・・・。

 アヴァンチュールなんてものは、死ぬまで続いていいと思っている。またそういった男女の誘惑は実に面白いが、それはすべて個人の力量、つまりは責任でしかない。しかし、1度身体を許したら、どこかで彼が自分を娶ってくれるかもと尽くしてしまう女性が未だに存在しているのは、私個人としては実に悲しい。

 我が姑様じゃないが、もし彼女のように、結婚まで処女を守りつづけることを誇りとするなら、それはそれでよし。要するに、自分のやり方をどうやって遂行させていくか?、ってことが一番大事なんだと思わざるをえない。

 また逆に、ヤリたくてうずうずしているなら、さっさとヤッテしまえばいいと思う。そこに、妙な言い訳として、道徳、つまりは、世間の考え方等を突然持ち出して被害者ヅラしている女性は、個人的に好きじゃない。男性も女性の生理を知る必要もあるだろうが、女性も同じように男性の生理を知る努力をしてもいいんじゃないのか?!?!?!、と思うことしかり。

 守ってばかりでも発展しない人生、とはいえ責めだけでも発展しない人生・・。ようするに永遠に続くある種のゲーム(わかりあえない溝)があるからこそ、男女の仲は面白いと思うのだが、どうなんだろ?!?!?!。


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