ゼロの視点
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いとこのI嬢が到着する時間を見計らい、少し早めに家を出た。RERのB線に乗り、あとは空港に到着するだけ・・・・・・、と安心していたら、車内アナウンスが入る。
「どこどこの駅まではノンストップですのでご注意ください」というものだったが、もちろんわたしゃ、空港までなので問題なし。ゆえに聞き流していた。すると、少しアナウンスの声の調子が変わったので、無意識のうちに少しだけ注意して聞いていると、
「某駅で火災が発生したので、手前の某駅で降りてください。そこから代行交通機関に乗り換えてください」とのこと・・・・・。
?????????????。
って感じで、いままでノンキに座席に座っていた人達の間で、“今なんて言った?”などを慌てて問い直す姿があちこちで始まる。結局、そんな大事なアナウンスなら、もう一度言うに決まっているとみんなが言い出し、2度めのアナウンスを待つ。そしてしばらくして待望の2度目がはじまったが、今度は火災のことなど触れず、“某駅までノンストップ”だけ・・・・。
キツネにつままれたまま、ほとんどの人は降りぬまま、電車は出発した。そして某駅の寸前になったら、再び火災のために、電車はここで停車するので、全員降りろとのアナウンスが入る・・・・・・。
駅に降り、改札を出ても、まったく代行交通機関などなし。イライラして駅員に質問してみると、「今、代行用のバスの手配をしたので、少なくとも30分以上は待っていてください」とのこと・・・・。私はまだ迎えだけだからいいが、状況によっては飛行機に乗り遅れる人もたくさんいて、現場はにわかにパニックの様相を呈してくる。
もちろん、タクシー乗り場はものすごい行列。それに対して、信じられないくらい少ないタクシーの数。代行バスなんて、まったくの嘘で、そんなものはまったく来ない。
アタマにきてもう一度駅員に尋ねに行くと、「代行バス?!?!?!、そんなもんあるわけないでしょ、ハハハ(笑)」という態度。もうここまでで相当血管が切れかかってきている私。おまけに駅員は「お急ぎなら、タクシー会社に電話すればいいんじゃないの?」っていう感じ。この会話を私の周りで聞いている人達も、みんな怒り狂っている。
絶望的なまま、小一時間が経過した頃、突然、RERが復旧した。そして火災があったはずの某駅を通過するが、一体どこで火災があったの?!?!?!、というくらいのどかな風景・・・・。なんでこんな些細なことで平気でとまったりするのだ、RERっ!!。火災が、願わくば駅員の事務所で起こっていたことを祈るのみ。
ようやく駅に着き、ターミナルまでのシャトルバスに急ぐ。これから飛行機に乗る予定の人々の顔は、本当に青ざめていて、イライラしている。そりゃ、そうだっ。その中の一人に、知っている顔を発見。それは友人Y嬢の夫だった。結局、彼は飛行機に間に合ったんだろうか?。
私も一応慌てて到着ゲートに駆けつけたものの、まだダレも出てきていなかった。一服してゲートの前に戻ると、ちょうど人が出てき始め、久しぶりに顔を見るいとこのI嬢が、ニタニタと笑って歩いてきた。
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