ゼロの視点
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いとこI嬢のホテルに午後1時頃迎えにいくことになっていたが、色々と仕事が重なって、遅くなってしまった。外線がまったくアウトなホテルに宿泊しているI嬢は、私に公衆電話から電話をかけようと外に出た模様。
しかし、彼女のホテルの界隈、つまりは東駅のはずれは、昼前からブラブラしている人が多く、彼女にはそれらが異様に恐ろしく見え、怖気づいてホテルに引き返してしまったそうだ・・・・。
東駅の周りといっても、色々ある。が、特に彼女のホテルの周りはちょっと人通りが途絶えると、確かにあんまりいい印象を旅行者には与え難いところなのかもしれない。
確かに、マグレブ系や、アフリカ系、インド・パキスタン系と、先日の日記にも書いた通り、いわゆる“日に焼けた”方々が、その国の習慣もあるのだろうが、路上にたむろしている。それも男ばっかり。ナニをするというわけでもなくブラブラとしていて、たまに通る日本人旅行客、つまりはI嬢のようなのをジロジロと見る。
たむろっているのが習慣だし、ジロジロ見るのも習慣だとI嬢に言うが、もう彼女はかなりショックを受けていて、完全にビクビクモードに突入している。そんなに怖いと感じるのか?!?!?!。じゃ、どうしてわしは怖いと感じられないのか?。ここに相当なギャップを感じる。やっぱり慣れの問題なのだろうか??????。
彼女も、私と一緒だと怖くないと言ってくれるが、一人だとどうも駄目だとも言う。さて、どうしようか。とはいえ、待ち合わせの後、全品5ユーロのカレー屋にI嬢を連れて行ったら、それを美味しそうに食べていた。
パッサージュ・ブラディは観光向けなので、そこではない、もっと定食屋じみたカレー屋だったが、そこで満腹になって少しだけ落ち着いてきた彼女が、窓から外を通り過ぎる人を眺めてポツリ・・・・。
I嬢「全然、日本人観光客なんていないね・・・・、この界隈」 私「ガイドブックには載ってないものね」 I嬢「ここは安くておいしいけれど、一人で来る気にはなかなかなれないよ」 私「そうなのかなぁ・・・・?!?!?!」
やっぱ、私は観光の順番を間違ったのか?。最初にもっと日本の雑誌で紹介されているような“おしゃれなパリ”を見せておいて(そんなのあるのかどうか知らんが)、徐々にディープなパリを見せていけばよかったのかも・・・。
というわけで、東駅を基点にして北上するつもりの予定を変更して、南下して、レピュブリック、マレ地区、シャトレなどをほっつき歩いた。
とはいえ、来週からルーブルに歩いて5分もかからないところに宿泊を始める彼女。きっとパリに対する怖い印象も吹っ飛ぶことだろう。またそう思いたい。
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