ゼロの視点
DiaryINDEXpastwill


2003年05月15日(木) 占い

 まだパリに住み始めて1〜2年くらいの頃、なにかやってみたくなり、無料日本語新聞にアノンスを載せてみた。

 そうしたら、本当に問い合わせの電話がかかってきたので、ビックリ。まだ料金も決めてなかったので、慌てて決め、生年月日だけを教えてもらい、約束の日時に我が家に来てもらった。

 はじめての占い師体験!!、じゃないが、相手は真面目にやってきているのだろうから、こっちもまさか「シャレでアノンス載せましたっ!!!」なんて今さら口が裂けても言えない(汗)。

 事前に生年月日から計算しておいたモノを手元に置き、あとは初対面の相手から感じられるモノを読み取っていって、無我夢中で(とはいっても落ち着いて話してたと思うが・・・・)語っていった。

 どうやら、私が言っていたことがかなり当たっていたようで、相手もどんどん打ち解けてくる。内心私は、“ゲゲ、本当に当たってるよ、占い師みたいっ!!”と思いつつ、相手が質問してくることに答えていく。そして相手のトラウマにまで達してしまった(汗)。その瞬間、相手の態度がかなり変わった。

 その人は、その時相当これからの事業のことについて迷っていたらしく、あちこちの占い師を梯子していたことがわかった。お金も相当それに費やしていたらしい。そんな時、占いの“TATI”(フランスの安売雑貨店)じゃないが、破格の安値の私のところに、半分冷やかしで来たことが判明(笑)。

 が、予想を反して、私が色々と当ててきたことで(こっちも予想を反していたが)徐々に信用してきたと、その人は言った。で、最後にはものすごく感謝までされて、その人は帰っていった・・・・・・。

 その後、結局、総計5人くらいの客がきたと思う。なんだかんだ言って、当たっていたみたいで、とても客に感謝されてしまったのが、逆に自分としては奇妙だった。
 
 思わぬ成功は確かに嬉しかったが、かなり疲れた。金額に見合わぬエネルギーの消耗、とでも言えばよいだろうか?。とにかく、私の場合、インスピレーションが第一なので、その瞬間に、知らず知らずのうちに、ソレを集中させているから、エネルギーを使っているのだと思う。

 それプラス、だいたい占いをしたい人というのは、不幸な状況に陥っている場合が多い。そして場所は、私の家だったので、客としてはマイナスエネルギーを払拭できていいかもしれないが、そのはけ口が私となり、また、それが家に残るゆえに疲れを感じる、というわけだ。

 プロ中のプロだったら、そういったモノを直接受けずにかわす方法も知ってるのだろうが、そこまでの技術がないままでやったので、当たる当たらないということではない、別の問題を感じ、すぐ辞めてしまった。このまま続けていったら、ワシの身体がもたんっ!!、と。



 ということで、現在は、占いとはかけ離れた世界で暮らしている、ゼロでした(笑)。


Zero |BBSHomePage

My追加