ゼロの視点 
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| 2003年06月01日(日) | 
中国・近畿旅行 PART4 | 
  
 朝、ボウッとホテルで朝食をとっていた。まだ二人とも寝ぼけているのだ。窓から行きかうクルマなどを眺めているうちに、一台の霊柩車が通った時に、それが霊柩車であることを夫に説明すると、感動したのか、突然、夫が眼が覚めたようだった。キンキラ光ったクルマが、あまりにもキッチュで、喜んでいた。ああ、こんなことで外人ってのは喜ぶのねぇ・・・、と改めて思った私。
   ところで夫はあることが大いに不服だった。それは、日本の多くのホテルが10時にチェックアウトしなくてはいけないことだった。そんなわけで、本日も10時に追い立てられるようにして、チェックアウトして、町をうろつく。萩は面白いが、歩くと想像するだけで死にたくなってくる。
   そんなところに、レンタサイクルを発見。即、ゲット。それからの観光は瞬く間に心地よいものになった。萩の町を縦横無尽に走り回り、萩城跡にもチャリンコで乗り入れ、ああラクチン。海岸では台風が去った後の好天下、ひと時の昼寝を楽しみ、本当に楽しかった。
   結局、あまり楽しみすぎて、乗るはずだった電車を乗り過ごしてしまったほどだった。そして大急ぎで、今晩宿泊予定の俵山温泉の旅館に電話して、長門市駅までクルマで迎えに来てもらうことになった。
   旅館の大将のクルマで旅館に向かう途中、さりげなく色々な観光地を通る際に、興味を示してみたら、親切なことに、彼はあちこちの観光案内をしてくれた。ああ、感動っ!!。私達の旅の目的だった、麻羅観音もクルマで連れて行ってくれた。
   境内に所狭しをならぶ、無数の男根のオブジェに強烈に感動した夫は、何度も何もシャッターを切ったことは、想像するに容易い。キリスト教文化では、決して考えられないオブジェ・・・・。等身大の男根やら、なにやら、もうなんでもありだ。しまいには、小さな男根のオブジェを絵馬のように使用して、色々な人が自分の名前を書いて、願い事を書いているのを、訳していくと、夫の理解を超えたようで、しきりに「日本人ってのは、本当にスゴイっ!!」と何度も言っていた。
   小さな俵山温泉街は、本当に風情あるところで、まるでつげ義春の「ゲンセンカン主人」の世界のようだった。10年前に一度フラッと立ち寄って、非常に印象に残った場所だったが、こうして戻ってくることができて、とっても幸福なゼロでした。
 
  
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