ゼロの視点
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2003年06月04日(水) 中国・近畿旅行 PART7

 またまたちゃんと10時にチェックアウト。ホテルの前で、Y嬢&M氏カップルのお迎えを待つ。Y嬢は10時の開店とともに、なんと大阪にある"Paul"にてフランス仕込みのパンを購入してきてくれたっ!!。それと夫のリクエストだった牛乳1リットルまでっ。もう感激。

 クルマの中で4人でこうして朝食をとりながら、京都へ向かった。渋滞もせず、サクッと京都に到着することができた。そしてそのまま大徳寺へ。大徳寺内の大仙院に向かい、昔ミヤコ蝶々とテレビに出ていたという尾関和尚がいるところに行った。すると、本日は和尚がいるということ。果たしてどんな和尚なのか?!?!?!。

 この旅行以来、まるで小学生のようにあらゆる駅や、観光地でスタンプを押さないではいられない病に罹っている夫であったが、ここでは300円払って御朱印をお願いする。そして御朱印を書いてもらっている間に、ガイドについてもらって院内を巡る。

 このガイドがまた商売上手。色々とツボをえた案内をしながら、色々な掛け軸だの、お札だのを進めてくる(笑)。それらをこちらものらりくらりとかわし、聞きたいことだけを聞いていくという、攻防戦。

 院内を見終わり、土産売り場に行くと、なんと今度は尾関和尚本人が販売しているっ!!。もう信じられない程営業上手な坊主だった。夫がフランス人だと知ると、いきなり知っている限りのフランス語を話し出し、中国に夫が住んでいたといえば、中国の歌を歌いだし、武道に興味があると話せば、自分が少林寺拳法している写真を持ち出してくる・・・・・・。

 そう・・・・・、すべて用意されているのだ。挙句の果てにはテレビの画面を彷彿させるモノを持ち出して、まるで今自分がマナ中継でテレビに映っているかのような演技も始める。和尚が自ら書いたという格言のお札の値段は1万円。それよりはるかに安い格言を書いた1500円という代物を購入して、その裏に、和尚直々のサインをしてもらう。

 そんな時、せこいフランス人の夫もなかなかやる。ついつい和尚を乗せながら、1万円もするお札の一文字を、和尚に有無も言わせず書かせることに成功してしまった。他のお客を前に、和尚のほうもなかなか断れなかったのだと思われるが、一瞬、夫が彼に頼んだ時には、和尚がムッとしたようなしたのは気のせいか。

 茶室では、お茶をたててもらい味わうのだが、係りの人が説明しているのにもかかわらず、全然そんなことを聞かずに、私達にポーズをとらせ、写真を撮り続ける夫・・・・(汗)。

 次は金閣寺。昔夫が日本にやってきて、なんとかバスに乗って金閣寺に来た時は、修繕中だったらしく、金閣寺前面が覆われていて何も見えなかったとのことで、その恨みを果たすためだ。幸いなことに、今回は下品なほどに輝く金閣寺を見ることができたが、そのかわり物凄い数の修学旅行生がたくさんいて、騒々しかった。もちろん、ここでも御朱印をしてもらう、夫。

 さて、そろそろ腹も空いてくる頃。京都ときいて、私はどうしても“餃子の王将”に行きたくて仕方がなかった。Y嬢&M氏カップルはもっといいところへ案内したかったようだったが、私のわがままに付き合ってくれた。有難うっ!!。“餃子の王将”では、4人のところに6人分の餃子を注文。うーーん満足(笑)。

 その後鴨川沿いで一休みして、一路祇園へ。夫はまるでストーカーのように舞妓さんをパパラッチ状態。でも舞妓さんはただ写真を撮るだけで、商売にならないような貧乏外人なんて、鬱陶しいだけ。ゆえに、夫に眼もくれずに早足で去っていく。

 そうこうしているうちに、実家に戻るための新幹線の時間が迫ってくる。そう、本日がジャパンレールパスの最終日なのだ。でも、もう少し4人で京都を楽しみたくてならない私達。そこで考えたのが、京都から東京まで深夜高速バスで帰る方法だった。ジャパンレールパスの有効期限は本日いっぱい。ということはたとえ午後11時のバスでも、ちゃんと乗れてしまうのだから、これを使わない手はない。

 というわけで、さっそく駅に行き、座席してをしてから、再び4人で京都をクルマでブラブラ。最後は、韓国居酒屋にてメシを食べて、バスの時間が迫ってきたので、急いでクルマに戻ることになった。さすがに、もう時間を変更できないので、物凄い早足で駐車場に向かっていた私だったが、後ろを振り返ると夫がいない・・・・・・・・・・・。

 すると、夫はまたまた女子高生などにピースサインをしてもらって、それを写真撮影していた。今回ばかりはあまりにも時間に対して緊張感のない夫に私がブチ切れて、遠くにいる夫に向かってフランス語で罵倒っ!!。さすがに周りの人も、腹から声を出して、訳のわからない言葉で叫んでいる女を見て、ちょっとひいていたようだった。

 さすがに、焦りだした夫は、今度は信号が赤になったのも気づかず大通りを渡りだす。一方、信号が青になったので走り出すクルマ・・・・。ここでほとんどの人は予想がつくと思うが、夫は本当に轢かれそうになったのだ。その後、夫は「赤信号だと、日本じゃ轢かれちゃうんだね」だ・と・さ・・・・・。

 こうしてバタバタしながら、無事京都駅に到着。Y嬢&M氏がいなければ決してここまで楽しく、過ごすことができなかった大阪&京都の観光。別れをおしみつつ、それぞれの帰路へ・・・・・。ああ、もっと彼らと一緒にいたかったぁ。

 そして私達のバスは、定刻どおり午後11時に出発、あとは東京駅に着くだけとなった。


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