ゼロの視点
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2003年07月14日(月) 夏休みの思い出と青空

最近暑い・・・・・。
夏だ・・・・・・。
海へ行きたいが、それは叶わぬ夢。
イライラする・・・・・。
で、休日で夫が家にいて、ついついつられてダラダラする。
ああ、仕事どうすんの?!?!?!。 



 テレビにて革命記念日の軍事パレードを見る。普段は列も作らずに、横は入りし放題の人種が、整然と足並み揃えて歩いている姿に妙な違和感・・・・。フランス人でも、年に一度はきちんとするのだから、私も一生に一度くらいは真面目に仕事せねば・・・・、と焦る。

 そして高まる焦燥感に圧迫されながら、ついつい我アパルトマンの敷地内にあるプールへ行ってしまった(汗)。ご丁寧にも、夫と自分用のマットまで自分の肺活量を使って膨らまして・・・・。

 マットは頑張って膨らませた甲斐あって、プールでは快適だった。突き抜ける青い空、まぶしい太陽、そしてプカプカと浮かぶ私。浮かんでいるうちに、ふと小学生の時の夏休みを思い出した。夏休みといえば、宿題だ。

 今思えば、私はすでに小学生の頃から、期限までに与えられた課題をきちんとやるということが出来なかったのだなぁ、と気付く。30年近く自分の人生を遡っても、今と同じことしか見出せなくなり、軽い眩暈と同時に、結局“ま、なんとかなるか”と、鷹揚に構えなおす。

 だいたい夏休みの宿題など、期限に出したことがないし、出さずに誤魔化したことも多々あった。8月31日になって、ようやく宿題の項目をチェックし始めるというのが、常だった。そんな娘を見て、極度の不安に毎回襲われる母親からは、“宿題はいいのっ?!?!?!”としょっちゅう突っ込まれる不快な日々。ストレスだけが溜まっていく。

 そのストレスをぶつけるかのように、毎日プールで一心不乱に泳ぎに泳ぎまくって、学年で一番泳ぎが速くなってしまったこともある。皮肉なものだ(笑)。

 中学3年の時は、もっと酷い。夏になるまで、自分はなにもしなくても高校に進めるものだと思っていた。今思えば、親は随分前から高校受験の話をしていたと思うのだが、如何せん、自分の興味のない話はまったく耳に入らないタイプなので、ずうっとそんな話、無視していた(今思うと、この性格、少々背筋が寒くなる)。が、周りが嫌がおうにも受験体制になっていき、現実逃避ができなくなったのが、中3の夏休みというわけだ。

 ということで、中3の時の夏休みも、ジワジワと高まる焦燥感に押しつぶされそうになりつつ、何もせず、ただ暑い、暑いと現実逃避をそれでも続け、受験2ヶ月前から猛勉強して、なんとか志望校に入った。

 さて、高校3年生。元来何も努力というものをしたくない私ゆえ、大学受験なんぞ全く考えていなかった。もちろん、受験勉強などしていない。これだけは胸を張って言える(汗)。青空を見つめながら、この先どうしよう・・・、と焦ってみたものの、結局“なんとかなるさ”と、いつものこと。結局、なんとかなる以前に、自分がどんなことしたいのかもわからなくなり、親に高3の夏休みの時点で、“とりあえず浪人させてくれ”と、早々ととんでもない申し出をして、大喧嘩。

 浪人の夏休み。努力もする前に早々と浪人宣言をしてしまった手前、親には予備校へ行かずに、宅浪で志望校へ受かってみせると、大胆な発言をしていた私。お金をかけなかったら、親の文句と自分へのプレッシャーも少ないと、考えた結果だ。私にも意地があったので、結局、本当に予備校へは行かなかった。でも、家にいるだけで、たいして何もやっていない娘に対して、アタマが狂いそうな程不安を感じた母親に、某予備校の夏期講習に送り込まれてしまった。

 奇しくも、私につられるようにして、宅浪していた友人M嬢と、一緒に夏期講習へ行くことになった。気がつくと、夏期講習の帰りに後楽園へ行き、一日乗り放題県を購入し、狂ったようにジェットコースターに乗っていた私たち。M嬢は炎天下、何度もジェットコースターに乗ってしまったため、吐き気を催し、後楽園の医務室へ運ばれていく。彼女が回復するまでの時間、私は懲りずに何度も何度もジェットコースターに乗り続けた。ちなみに、この日も、本当にいい天気で、強烈な空の“青色”が目に焼き付いている。

 当時の現実逃避手段には、読書もあった。ま、これが縁でフランス文学専攻になってしまったのだが・・・・・・。

 大学4年の夏。また恒例の何を自分がやりたいのかわからない病にかかり、ここでも母親に留年宣言。学費は自分で稼ぐ!!、と空威張りし、好きだったクルマの運転を活かし、配送(つまりは運転手)のバイトで荒稼ぎ。大学5年のの夏は、卒論と就職活動(真面目にやってないゆえ)の不安から、ついに池袋駅で具合が悪くなり、医務室で休ませてもらったこともあり。さすがに、医務室からは青空は見えなかったが・・・・。

 就職活動もやらず、とりあえず卒論だけはと思いつつ、結局提出期限の五日前から驚異的な集中力で仕上げ、幸い高い(?)評価を得られたが、残るは就職問題だった。それでも、なんとか自分の趣向に沿った会社から大学の卒業式3日前に内定をもらい、晴れて4月1日には社会人・・・・。

 

 うーーーん、ココまで書いてきて、自分が自分でなんだか情けない(涙)。とりあえず、宣言したことは守っているが、どうもだらしがないな、私。この分だと、本当に締め切り前が地獄になることは必至だ。

 とりあえず、夏は私にとって、あまりいい季節じゃないらしいことだけは、この日記を書きながらわかっただけでもよしとするか・・・・。さて、仕事に戻ろ・・・・。


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