ゼロの視点
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夫の親友の一人で、私が尊敬してやまないジャーナリストPADが、私の本の序文を書いてくれることになった。PADは某通信社のトップジャーナリストで、もともと中東とアジアのスペシャリスト。日本についての鋭い考察に基づいた本もたくさんフランスで出版されている。
実は、先週末、夫はこのPADの別荘へ行っていた。私も招待されていたのだが、仕事が溜まりすぎて泣く泣く諦め、一人パリに残り働いていた。そして私の代わりに、夫が私の現在まで仕上がった私の原稿を持参して、それを見せた結果、OKをもらえたのだ。嬉しすぎるっ!!!!!!。
PADの著作集、特に彼のメリハリが利いて、完結でユーモアに溢れた文体と比較したら、それこそ“月とスッポン”レベルの私の原稿だが、それでも数箇所、彼が非常に評価してくれたのが、ボロボロになっていた私の自尊心を少し回復させてくれた(笑)。
そして、本日このネタを逆手にとって、担当編集者に図々しく“締め切りの延長”を交渉してみる。残念ながら、担当編集者は、明日から9月中旬までヨーロッパのあちこちで仕事するので、パリにいなくなるゆえ、その後に実際の期限延期の交渉がはじまることになった。
とはいえ、PADをゲットした効果は、確かに大きかったことを、編集者との短い電話でも実感して、妙にホッとしている私。でも、まだホッとするには早いのだが(泣笑)。
また、最近耳にしたことだが、私と同じシリーズを書いているフランス人女性が、現在完全にドツボにはまって苦しんでいるということ。そうか・・・・、私だけじゃないのね・・・、と妙に安心しながらも、フランス人でもヤバイなら、わたしゃどうすりゃいいんじゃ?!?!?!、とドキドキしたりしている。
この女性は、私よりも一年早く契約していて、今年の3月の時点で一応すべて書き終わった原稿を提出しているらしいが、それでも現時点まで困難な状況が続いているというニュースは、ちょっと驚異でもある。これに照らし合わせて、私の行く末を想像してみると、まだ今は、その泥沼のスタート地点なのだろうか?!?!?!?。怖すぎるっ。
仮に私がこのシリーズの読者として、これらの本を書店で手にとっても、てきとーにしか読まないだろうし、それぞれの書き手の地獄絵図などまったく想像だにしないだろう。だから、こそ、むなしいし、ギャラ安すぎるぞ、クソっ!!、と怒りが湧き上がることもある。それプラス、なんでこんな仕事引き受けてしまったんだろう・・・・、私は、もしかして真性マゾなんじゃないか?!?!?!、とも自問自答したりして(笑)。
とりあえず、いつかこれが完成した暁には、感謝として、色々な人の名前のリストが、私の本の一部に掲載されることだけは確かだろう。
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