ゼロの視点
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私は髪が非常に多い(血の気も多いが・・・・)。おまけに、クセ毛で日本にいた時は、いつもそれがコンプレックスだった。周りを見渡せば、綺麗なストレートのサラサラヘアがてんこ盛りの日本。
さて、所変われば人の反応も変わり・・・、である。フランスに住み始めると、あらゆる人が私の髪を誉めるのだっ!!。“多くて羨ましい”“髪の毛ちょうだい”“どこでそのパーマをかけてきたの?”等などたくさんの信じられない反応を日々いただいている(汗)。
確かにコンプレックスだったとはいえ、おまけに、フランスに住み始めた頃にはどうでもいい問題になっていたとはいえ、まったく逆の反応を得ると、薄気味悪いを通り越して、笑ってしまうだけ。と同時に、多くの西洋人が薄毛に悩んでいるという実態を目の当たりにする。
6月の里帰りでは、多くの日本人女性がレイヤーの入った髪形をしており、“どうやってスッキリと髪型を演出するか?”ということに余念のない雰囲気を感じ取る。そんな状況下、フランスから帰ってきた“おのぼり”こと私のボリューム満点ロングヘアー(でも真っ黒じゃなくて、ちょっと染めてましてよっ!!)は、恐らく親友M嬢の息子(5歳)の眼には奇異にうつっていたのだろう・・・・・・。
久しぶりにM嬢に電話する。彼女との電話はいつもくだらない話のオンパレードでお互いの腹筋を酷使するのが常。そして、M嬢がこう話を切り出した。
M嬢「うちの息子が今度幼稚園で“フランスを作る”って行ってたよ」
私「どんなフランス?。」
M嬢「どんなって聞いても、淡々と“フランスを作る”って哲学者みたいな顔して繰り返すだけなんだよ。」
そんな話をしているところに、当人であるM嬢の息子が電話に出させろとうるさいので、M嬢がしぶしぶ彼に受話器を渡す。
私「〇〇ちゃん、ねえ、幼稚園で“フランスを作る”の?。」
M嬢の息子「そうだよ。すごいでしょ」
私「すごいね。でも、どんなフランスなの?。」
M嬢の息子「・・・・・、“へんな”フランスだよ」
私「変な、ってどういうふうに変なの?。」
M嬢の息子「・・・・・・、髪の毛がボサボサなんだよっ!!」
私「へっ?、それって、もしかして、アタシのこと?」
その瞬間、電話の向こうで母親であるM嬢が狂ったように爆笑している。そうか・・・・・、M嬢の息子にとったら、フランスは、彼の母の親友である私のイメージになってたのね・・・・。
変で髪がボサボサとは、恐れいった(笑)!!。
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