ゼロの視点
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2003年09月29日(月) 漢字

 昨日の日記にも書いたように、完全な鬱モードに入っている我が姑様。

 本日の午後、郵便受けを見ると、姑からの手紙が入っていた。


 メール世代でもなく、昔から手紙を長々を書くことを趣味としている姑。さすがにジャーナリストの妻として、以前は毎日夫の原稿チェックしていただけあって、本当にフランス語(つまりは彼女の母国語)には強い。語彙も、ものすごく豊富。

 さて、本日受け取った手紙は、私宛。もう息子に電話かけても、手紙書いても思うような感触を得られなくなった今、思うままをありったけぶつけた手紙をあらゆる人に送りつづける姑。

 わしの夫は以前10年ほど中国に住んでいて、強烈な漢字おたく。そして姑からみれば、長男の息子が同じ漢字を用いる日本人だということを意識しての手紙だった。

 いったいどこでどうやって覚えたのかわらないが、彼女の手紙には、読みにくい手書きの文字の中、とある漢字が書いてあるではないかっ!!。



 その漢字とは・・・・・・・。まさに“姑”。




 我が目を疑いつつ、何度も彼女が書いた漢字を確認してみるが、それはまさしく姑、という漢字。うおおおおおっ。

 自分の息子にさんざん、漢字の成り立ちの話を聞かされてきた我が姑は、今度は、この漢字を書いて、私に成り立ちの意味を求めてきていた。さて、どうしようか・・・・・?、と迷っているところに、手紙が着いた頃を見計らった姑からの電話。

姑「お手紙ついたかしら?。」

私「ええ、それにしても漢字を自ら書くなんて、スゴイですわねっ」

姑「うまく書けていたかしら?。」

私「もう、あまりにもお上手で感激してしまいました、私(典型的日本人的おせじ)」

姑「ところで、漢字の意味が知りたいのだけれど」

私「左が女、という意味ですね・・・・。そして右が、直訳でいうと古いという意味ですな」

姑「ということは、どういうことなの?。」

私「つまり、女も年老いて、終わっちゃったという意味ですね」


 ここで、傍と気がついた私。日本人的お世辞を発揮しながら、ついつい調子にのって、漢字“姑”の説明をしすぎていた・・・・・(滝汗)。時、すでに遅し・・・・・。

 姑は、泣き声になっている・・・・・。すまん、夫よ。どうやら傷口に塩をぬりこんでしまったようだ。


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