ゼロの視点
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昨日の日記の続き
MGからの霊気イニシエーション3回目を待っている時のことだった。とにかく外でゆっくりとしたかった私は、皆からすうっと離れた。典型的なcartésienな庭園のバロック調な椅子に一人腰をおろし、ボーっとする。
映画『去年マリエンバードで』のような状況で、まったくその趣を異にするイメージが振り払っても振り払っても現れてきた。そのイメージとは、映画『ホーリー・マウンテン』(アレハンドロ・ホドロフスキー監督・1973)だ。
今から20年近くも前に、この映画の原作である未完の大著『類推の山(ルネ・ドーマル著・巌谷國士訳)』を読んで以来、形容を超えた魅力を感じていて、それが原作となってホドロフスキーによって実写化された映画『ホーリー・マウンテン』は、私のお気に入り映画の一つ。何回、この映画を観たのか・・・・・、今ではまったく数えられない程だ。
とはいえ、最近は、この映画を観返すこともなかったのだが、突然、原作と映画のイメージが絶え間なく強烈に私に襲い掛かってきた。そして、心地よくMGからの3度目のイニシエーションを終えた後、参加者でアペリティフを他のsミニながら議論していた時のことだった。
この霊気イニシエーションでわしらにとって初だったもう一組の夫婦であるM&Dの夫のほう、Mが色々と話しはじめた。適当に彼の話を聞いていると、ふと気になる単語が私の耳に飛び込んでくる・・・・・。彼は確かに、"Alexandro Jodorowsky"と発音している・・・・・。
え、マジ、マジ、マジ?!?!?!?!?!。
私「Alexandro Jodorowskyって、もしかして、あのアレハンドロ・ホドロフスキーのことっ?」
M「あの“アレハンドロ・ホドロフスキー”というと?。」
私「彼は映画製作してますよね?。」
M「うん、というと“エル・トポ”のこと?」
この回答を聞いて、間違いなく私が憧れて止まない“アレハンドロ・ホドロフスキー”であることを確認。
私「確かに、エル・トポも面白かったですが、私が未だに大好きでどうしようもない映画は“ホーリー・マウンテン”なんですよぉぉぉぉぉぉぉおーっ!!」
もう自分でも信じられないほど興奮している私。聞けば、MはAlexandro Jodorowskyとは、ただの友人レベルを超越した家族に近いほどの密接した関係を、私の憧れの人間と築いている人物だったのだっ!!!!!!。
今までも、かなりの確率でフランスで有名とされている人物に、さりげなく出会ってきたものだが、いかんせん、自分でそれほど思い入れがないので、適当に会話を済ませてきた私だったが、Alexandro Jodorowskyとなると別だっ!!。本当に、彼に対する私の思い入れはスゴイのだ(笑)。
つい一ヶ月ほど前に、私が日本庭園について原稿を書いているうちに、マイブーム的に気になる観点を発見して、未だに仕事関係なく個人的に追求しているテーマがあって、たまたま発見した本も、Alexandro Jodorowskyの"Le doigt de la lune"(Albin Michel出版)だった。
霊気のイニシエーションですでに熱くなっていた私は、もう誰にも止められないくらいの興奮状態。面白いことに、わしら夫婦と一緒に同行していたPDも、彼なりにAlexandro Jodorowskyに非常な興味を持っていたっ!!。
夫は夫で、フランスに定着するや否や、私がこの映画の原作"Mont Analogue"(Rene Daumal著)を購入して、辞書をひきひき私が読んでいたことをよく知っていたので、彼も私の興奮を止められない(笑)。
M曰く、近いうちにAlexandro Jodorowskyとの会合をセッティングしてくれるという。どうしうようっ、嬉しすぎるぅぅぅっ!!。
それにしても、ホストであるMG・・・・。とんでもない出会いをセッティングしてくれたものだ・・・・。MGなりのこだわりで、彼の初イニシエーションのメンバーを厳選したというのだが。この時点で、MGに対して常に抱いていた敬愛の念を超えてた何かが私に芽生えて始めたことは確かだっ!!。
翌日の日記に続く。
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