ゼロの視点
DiaryINDEX|past|will
夕方、姑がやってくる。あらかじめ聞いておいた彼女からのリクエストに沿って、てきとうに晩メシを用意しておく。
姑が一枚の古い写真を持ってきた。昔、姑の家に、広島からきたシャトーブリアンの研究をしていたという、“佐藤”氏とその妻の写真。1960年代の終わり頃のものだという。
姑「広島の佐藤さんって知ってる?。」
私「・・・・・・、あのねぇ、それって、フランスのデュポンさん知っている?、というのと同じなんだよね、わかる?。」
姑「・・・・・・・、あ、そう・・・・」
もし仮に、この“佐藤さん”が広島にその当時住んでいたとしても、どこの研究機関にいたかまではわからないとなれば、人物の特定は難しい。また、その当時もし、大学で教鞭をとっていたとしても、写真からみて、もうとっくに“佐藤さん”は引退しているはずだろうし・・・・・。
姑にとっては、彼らがはじめて出会った日本人だということ。まさか姑の晩年に、“佐藤さん”と出会った前後に産まれた日本人女性と長男が結婚するとは考えてもいなかったことだろう(笑)。
写真の“佐藤さん”夫婦は、非常に品のある。そして、この夫妻にはさまれて、真中で女王のように活き活きと写っているのが、若かりし日の我が姑サマ。ずうっとこの写真を見ていると、姑の顔が強烈に夫の顔に似ていることに気がついた。まるで、夫が女装しているかのようだった。
さて、我ながらビックリしているが、金曜日に姑がパリにやってきて以来、未だに何もいざこざが発生していない。スゴイことだっ!!。29日までこの高気圧が続くのか?。それとも低気圧になり前線を伴う嫌な天気になるのか?。俄か気象予報官になった気分だ。
|