ゼロの視点
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ようやく我が母がパリにやって来る気になってきたので、その勢いにのって航空券を手配してしまった。12月8日〜12月18日(19日日本到着)という予定。
とにかく、この時期、直行便が強烈に安いのだ。ゆえに、このまま母にのんびりと“どーしよーかなー?!?!?!”等と考えさせておいたら、チケットがなくなってしまう場合もある。それで急いだ、というわけ。
日本時間の夕方突然、娘から電話がかかってきて『チケットとったから!!』と宣告されて、母も驚いていたが、そのわりには随分乗り気になってきてるようで笑える。
1994年の1月に、母は近所の商店街の福引で“ロンドン・パリ旅行”を当ててパリにやってきている。もう10年近くも前のことだ。当時私は日本で仕事していたので、母には一人でツアーに参加してもらった。
バルザックが大好きは母は、ツアーの自由時間にバルザック記念館にひとりで足をのばしたり、かなり好きなことをやってきた模様。そこで“わたしとは違って”大変にやさしい日本人の大学生(仏文科専攻)に出会い、色々とガイドしてもらったともいう。
とはいえ、その時とは違い、母も老いてきて(71歳)、また今回はツアーじゃない。さて、どうするか?。本当にひとりでやってこられるのか?、と思いつつ、いろいろ電話で説明などをはじめるが、ラチがあかないので、詳細な“旅のしおり”を作ることにした。
夫を一人で成田から都内まで呼び寄せる時も、色々と旅のしおりを作ったものだが、今回は母の番・・・・・。思うに、前回の旅行では、すべて添乗員まかせだったと思うゆえ、搭乗手続きから、出国手続きのやりかたなどを含め、執拗なほど詳細な“しおり”を作成した。あーーーーー、疲れた。
愛犬マルチンがとうとういなくなってしまった今、母が自宅を離れられない理由はなくなった。そして、私も時間をぬうようにして里帰りするぐらいなら、母にこっちにきてもらって気分転換してもらったほうが断然いい。一石二鳥、というわけだ。
ま、どうせ10日以上こちらに滞在させても、“家が心配だわ”等と言い出すに決まっているので、この日程ぐらいでいいと勝手に決めた(笑)。姑も80歳になっても、未だに飛行機のって、あっちこっち旅行しているし。
フランスの“引退”する気なんぞまったくない老人連中の姿を間近でみることは、今の母にはいい刺激になると考えている。
ということで、母がパリに来るまでに、最近放っておいた仕事を再開せねばならなくなった。ま、こうやって自分を追い込むことも必要だ(泣笑)。
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