ゼロの視点
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本日は一日中片付けもの。恐らくこのアパルトマンを購入して、引越しして以来“はじめて”ともいえるほどの、おおがかりな片付け。
寝室のグチャグチャ具合がすでに形容を超えてしまってから早一年。9月の中旬には、これが原因で夫婦大喧嘩になり、挙句に、夫に片付けの参加を促してとりあえず仲直りしたものの、先延ばしになっていた。
そうして11月中旬の本日、それが実行されたというわけである。あまりにも動こうとしない夫にイライラしていた私は、なんとか夫を連れ出し、すでにIKEAで大量の家具を購入するところまでは成功した。そして明日、家具が届く日=それまでに片付けを終えてないと、家具を受け取れない、という強制的な期限を設定しておいた。
寝室をすべて空にするという作業は、非常に大変。今までの家具などもすべて寝室から出す。そして出された家具を新たな場所に置くため、また違う部屋の家具配置換えをしなくてはならない。
その結果、先日まで唯一キレイに整頓されていたはずの居間には、あらゆる荷物が積み重なり、仕事場である部屋も、爪先立ちでやっと歩けるだけのスペースと化す。ベットも居間に一時的に置く・・・・・。
さすがに一度にここまで働くと、どこかへ出かけたくなってくる。でも、夫に『どこかへ逃げようと思うなよっ!!』と脅しておいたので、さすがに、どっか行きたいとは言えず・・・・・。
そんな時、一本の電話。近所の友人夫妻A&Iが、今晩ピアニストを彼らの家に呼んでミニコンサートをするので来ないか?、という内容。行きたいなぁ・・・・、と悶々とそれを口に出せないでいると、夫がイタズラそうな目つきで、
「行きたいんでしょう?。行ってきてもいいよ」と言ってくれた。
すぐさま夫の好意に飛びつき(気が変わらぬうちにっ!!)、出かける支度。すっかりご機嫌になっていた私は、夫に『一緒に来る?。』と申し出てみると、待ってましたとばかり、夫も私の好意に飛びつくように身支度をはじめる。
なーんだ・・・。夫は夫で、言い出せないでいたのねぇ(笑)。ま、さすがにここまで家の中をグチャグチャにした罪悪感、ってやつが彼にももあったのだろう。
さて、A&Iの家に到着。同い年くらいのピアニストCを含み、6人ほどの客(つまりはA&I友人)らとアペリティフ。その後、サロンに移り、A&I自慢のプレイエルのグランドピアノにて、コンサートが始まった。
私は、一番鍵盤に近いところに陣取る。ショパンのノクターン2曲で指ならしをしたCは、その後ラフマニノフのプレリュード2曲、そしてメインの曲、リストの葬送曲(詩的で宗教的な調べ S.173の7)を披露。アンコールには、再びラフマニノフのプレリュード等。細い身体からは想像つかぬほど、エネルギーに満ち溢れた音を奏でる彼女。感動。
コンサートのあと、ピアニストである彼女Cに色々と質問。気持ちよいほど色々と答えてくれる。おまけにCのオープンな性格にすっかり魅了されてしまった私。
最近、ピアノをもう一度しっかりした先生について習い直したいと思っていたところだった私。なのですかさず、“私にピアノを教えてくれるか?”とCに尋ねたところ、快くOKをもらえたっ!!。嬉しいっ!!!!!!。
Cは音楽学校で教えるかたわら、自分のコンサートなどでも忙しいので、なかなか時間がないらしいが、隔週でなら、という条件を提示してくれた。私も毎週になると、ただ通うだけになってしまうので、この条件は理想的。今年中には私が忙しく、来年アタマは彼女が忙しいので、習い始めるのは来年3月になった。
すっかり気持ちよくなって帰宅した私達だったが、まだ片付けが残っている・・・・。現実に引き戻され、再びモゾモゾと働き始めた。
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