ゼロの視点
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2003年12月03日(水) 史上最悪の大喧嘩

 気がついたら、長いこと日記を放置していた・・・・(汗)。

 部屋の模様がえをはじめてから、バタバタの連続で、あっという間に12月になっていた、という感じ。今までの積もりに積もった不要なものにはじまり、ゴミ、ほこりなど出るわ、出るわ・・・・・。

 同じく、夫婦の間で積もりに積もった“鬱憤”も爆発して、そりゃグチャグチャな日々だった。11月26日に日本で大地震が起こるなんつー、噂をよく耳にしていたが、なんと大地震はパリの我が家で発生してしまった。

 夫はどんなゴミを捨てない人間。そんな夫に内心イライラしながらも、夫のことをあれこれやったら、母親代わりになってしまうので、放置プレイを選んできた私。最初のうちはよかった。が、私の放置プレイもすざまじく、ただ、これを“いい理由”に、私も片付けをしなくて当然、というようになっていった。

 汚い家に住みつつ、どうやってキレイにするという意識を再びもつことができようかっ!!。まるでパリの路上だ。日本の路上はキレイになっているゆえ、嫌がおうにも人々が注意を払う。それに対し、パリの路上は汚いので、ものを“ポイ捨て”するにも、躊躇せずにできる。だって、どうせ汚いのだからっ!!。

 そう・・・・・、どうせ汚い・・・・・・。そんな投げやりな気持ちがどんどん私達の生活態度に拍車をかけていき、家の中はとんでもないことに・・・。ここまでくると、鬱になってくる。夫婦間のいい意味での活力を奪い、知らず知らずのうちに、鬱積する不満。

 私は、無意識のうちで夫のことをまるで家に“ゴミという不幸を持ち込んでくる男”として恨んでいたようだった。夫は夫で、家で私が仕事するとはいえ、最低限の家事までも当然として放置する“ぐうたら女”として無意識のうちに私に対して不満を抱えていたらしい。

 ここまでくると、どっちもどっちなのだ。が、どうしても不満のほうが大きいので、お互いに被害者の席を譲らない。また、鬱積した不満が、あらたな不満を呼び起こし、なんでもない会話がすぐに刺々しくなる。悪循環とは、こういうもの。

 そんな時、わしらが敬愛するMGにふと、SOSメールを送ってみた。この時、夫への憎しみは頂点に達していたと思う。すると、MGはおりかえしすぐ電話をくれ、非常にポジティブな声で私を励ましてくれた。ほんの少しの言葉だったが、それがまるで魔法のように、心に刺さりまくった棘をほとんど取り去ってしまったように思えてならない。

 憎しみの底にいた時、その一方では、こうしたほうがいい、ああしたほうがいい、自分も悪いのかな?、等と思いつつ、それでも、完全に恨みという執着を手放せなかったゆえ、いい案も実行できずにジレンマに陥っていた私。が、MGのたった一本の電話が、私の“負の執着”から解放してくれた。

 するとどうだろう、夫に対しても徐々に無理なく接することができるようになってくる。それが夫の心の棘を一本、一本取り除きはじめているのか、夫の態度も自然に柔らかくなってくるのがわかる。不思議なものだ。

 相手を受け入れ、許すこと、そんなことはあちこちで耳にしたし、本でも腐るほど読んだし・・・・。

 夫を許すことをはじめると、またまた不思議なことが起こってきた。今度は自分がハッピーになれることが徐々に増えてくるのだ。半ば諦めていたことが可能になったり、ゆったりと自分に自信が持てるようになってきたり・・・、すっきりと自然に痩せてきたり・・・等。その上、夫も自発的に片付けに参加してくるようになったのだ、奇跡だっ!!(笑)。

 そうなると、今まで眉間に皺を寄せていた時間がなんと無駄だったか?、ということにも気付かざるを得ない。

 何でも吐き出すつもりでいた自分だったが、そんな私でも、こうして“恨み”として腹に相当溜まっていたことにあらためて驚くと同時に、これらがいい意味でのエネルギーを奪っていたことをしみじみ体感した。



そんなわけで、急転直下で奇妙な日々を過ごしていたゼロでした。


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