ゼロの視点
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本を出版するにあたって、ペンネームをなんとかしないと・・・・、ということになった。このサイト《ゼロの視点》をもじって、“マダムゼロ”という名前で本を出しちゃえ♪、なんて思って編集者YT嬢に言うと、そんな胡散臭い名前はやめてくれ、と却下されてしまった。怪しい占い師のようで、よくないとのと・・・・(涙)。
他にもいろいろと自分なりの候補があったのだが、どれも胡散臭かったり、サブカルチャー色が強かったりと、次々に却下され、とにかく普通っぽい名前にしてもらいたいと、強くYT嬢に説得された挙句、ふと思いついたのが、“もたいようこ”というペンネーム。
2006年2月から、認知症対応型のグループホームで暮らしている母。そんな彼女が、時によっては、今の姓ではなくて、旧姓時代にワープすることがけっこうあるのだが、そのときの苗字がもたい。なので、ホーム内では、よく“もたいさん”だとか、“もっちゃん”などと呼ばれている母をみているうちに、あ、もたいでいいや♪、と思ってつけたのが、このペンネーム。
あまりにも、自分からかけなはれた名前をつけてしまったあと、それに対応できなくて困っている自分を、たやすく想像できてしまったこともあり、すんなりと私自身になじむモノが必要だった。例えば、「もたいさ〜ん」っていう声が背後からしても、恐らくこの名前だったら、自分のことが呼ばれているなと思って、振り向くことができるだろう・・・、というわけ。
《フランス人のケチの美学》を購入してくれた友人・知人らが、次々に「なんでまた、もたいって名前になったの?。」と聞いてくる。または、“もたいまさこ”かと思った・・・・、というのも多い(笑)。ま、その都度、上記の説明をしているのだが、母のいるホームに本のチラシを置かせてもらったときだけは、「なんでもたいなの?。」と、さすがに誰も私に尋ねてくることはなかった。
姓名判断などが大好きな友人SY嬢が、勝手に“もたいようこ”を調べてくれたりもしたが、ま、とりあえず悪くないらしい。本名よりもいいらしいというのだが、どうすりゃいいんだろうか?。そこまでおせーてくれよ、友人よ!。
グループホームにいる“もたいさん”
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