ゼロの視点
DiaryINDEX|past|will
おととしの冬、中途半端に溜まっていた、夫名義のA○Aマイルが有効期限を迎えることになり、しょうがないのでマイルを使って自転車をもらうことした。実家には、母が昔使っていた自転車があったものの、もう手入れもされずに放置されているだけの状態だったこともあり、1台くらいあっても無駄ではなかろう・・・・、と思ってのことだった。
が、この1台が私の人生を変えた♪、なんていうとちょっと大げさなのだが、今じゃすっかり自転車ばばあと化してしまった私。奇しくも、昨年はガソリンが値上がりしたこともあり、いつ実家のクルマを手放してもいいように、可能な限り自転車で移動するように努めはじめたのがキッカケ。
すると、これがなんとも気持ちよく、やみつきになってしまったのだ。クルマをすっ飛ばして、もしくは電車やバスをつかってイライラしながら、目的地から目的地へ余裕なく移動する生活とはうって違い、今まで目に付かなかった景色などが、どんどんと目に飛び込んでくる。
雨風のときはさすがに不便だが、それ以外は楽しくてしょうがない自転車。走行距離を測ってみると、平均20キロ以上は毎日走っている模様。昨年、里帰りした翌日に友人MF嬢と、あらかじめ調査しておいた、とある“地域”に潜入ルポサイクリングした時は、2日で56キロも自転車を漕いでいた。
その後、自転車ショップに通って色々なオプションを購入し、快適にバージョンアップしたこともあり、ますますマイ自転車に愛着が沸いてしまい、パリに戻ってきた今も、これを乗り回したい気分。が、さすがに愛車を運んでくるわけにもいかないので、パリでは、あの有名な貸し自転車VELIBが私の移動手段のメインになっている。
よほどの悪天候でないかぎり、私はあらゆる場所に自転車で突撃するようになった。もともと、ゆっくり自転車を漕ぐことができない性質の私。日本でも、パリでも、異様な速さで街中を疾走している。パーティーなどへ行く時も、ドレスやパンプスなどをリュックサックに詰め込んで、髪を振り乱して自転車で現地へGO。
昔は、ちょとでも歩いたり、自転車にのるだけでもダルーっと思っていたような私が、こんなに元気にチャリンコ乗り回すようになるとは・・・・!。こうして、年をとればとるほど元気になっていく私は、いつかマラソンとかはじめてそうな気がしないでもない・・・・・。
やたら元気なばーさんとかを見て、こういう暑苦しい人種は地球上からいなくなってしまえばいい!、などとかつては思っていた自分が、それに確実に一歩一歩、近づいているのかもしれない・・・、と思うと、ちょっとだけ背筋が寒くなるのだが、ま、しょうがない。
日本とパリでのチャリンコ生活での一番違いはといえば、そのスリル感だと個人的に思っている。歩道を器用に走ったり、一通を逆走等なんでもありで、日常生活に密接した乗り物なのが、日本の自転車生活。しかし、フランスでは、バイクなどと一緒に車道を走らねばならないので、危険がいっぱい。
4車線道路を左から右へバイクのように移動する時の冷や冷や感とか、極めつけは凱旋門のロータリーに突っ込んで行き、自分が行きたい方向へ抜けていくまでの“危険な遊戯”は、本当にやみつきになるのだが、一歩間違えるとあっという間に病院行き。
ということで、VELIB愛用の皆様、お互いに気をつけながらも、自転車生活を楽しみましょう〜♪。
|