ゼロの視点
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草食男子とか、草食系男子という言葉を最近よく見聞する。おまけにこの間まで4ヶ月弱日本に滞在してたこともあり、定義する以前に、これらの言葉が言わんとするコトを肌でつくづく感じることができたと思っている私。
一方、これらの男子に対して、肉食女子というのがあるらしい。ま、だいぶ薹が立ってしまっている私なぞは、腐・肉食女子なんつーカテゴリーに自らはいってしまえば、批判を浴びることもなかろう(笑)。もともと、長身、態度大きい、離すときは相手がビックリするのもお構いなしにまっすぐを目をみるし、言いたいこともいうタイプなので、日本男児などは、私のことを真っ先に怖がるのではなかろうか?。
さて、里帰りのたびに、私にくっついて日本に来たがるフランス人が年々増えてきている。昨年の春は、夫の姉のような存在のMJが、私と一緒に日本へやってきた。そしてそのMJをあてにして、10名弱のフランス人が同時に日本上陸していたので、時に彼ら全員を引き連れて銀ブラツアーなんてものもやった私。(ちなみに、この時夫は、フランスでお留守番♪)。
そのついでに、新宿歌舞伎町にも足を運び、ホストクラブがたくさん立ち並ぶ界隈を皆で歩いていたときのこと。店の外には、ホストの顔写真がたくさん飾られているのだが、なんと、私が引き連れているフランス人らは、皆、ホストたちの顔をみて、“絶対にこれらが皆、女性だ!”と信じ込んでいたのだ。
「すごいわねぇ、日本は。売春婦の顔写真がこんなに堂々と飾ってあるのね♪」
「それにしても皆、似たような髪形と雰囲気なんだけれど、なんで?」
「男装しているみたいなんだけれど、ここってレズビアンの店なの?」
など等、歌舞伎町のど真ん中で、私が大爆笑しすぎてそのまま即死しそうなことを、あどけない顔でたずねてくるフランス人御一行様。ちなみに引き連れているフランス人は女性9名に、男性1名。男性1名にいたっては、“自分が遊ぶんだったらどれにしようかなぁ?”等と思いつつ、写真をみていたに違いないと、今でも思っているのだが・・・。
で、私がもう制御不能なほど笑い狂いだし、フランス人御一行様だけじゃなく、道を行きかう人々までが不審に私のことを遠巻きに観察しはじめた頃、ようやく呼吸を整えながら「これは、オトコなんだよ、オトコっ !!!!!」と彼女らに説明。
なおかつ、女だと思って品定めしていたフランス人♂には、“ドンペリのロゼでも注文したら、やらせてくれるかもよ?、だけど信じられない値段らしいけれど、ね〜♪”などと言ってみる。で、もちろん彼を含む、フランス人御一行様は、しばらく、ホスト看板写真の前で全員絶句状態。
この時、英語じゃなくて、まだちょっとマイナーなフランス語でよかったなぁと思ったものだった。ベタな英語で、色々と説明した場合、それなりに理解できてりまう人がいるだろうが、フランス語だと意外に平気なのが、本当にラッキー。
彼女ら曰く、《日本の若い女の子は、皆、お人形にみたいな化粧して細いけれど、それを相手にする男のこたちも、ここまで女のこみたいなのね、わーーーーーーービックリ !!!!!》と、うわごとのようにフランス人御一行様は、繰り返し発言していた。
以後、このご一行様は私に引き連れられ都内縦断しているうちに、より一層注意深く、道端や電車内、レストランや居酒屋などで日本男児を観察していたとのことだが、皆、本当に清潔そうでかわいくみえるのだそうだが、彼らとアヴァンチュールを楽しむ?、という想像はなかなかできなかったとのこと。
ということで、死ぬ間際までセクシーでありたいと願う、元祖肉食獣・フランス人女性からは、日本男児一般は草食系男子でものたりないのかもしれない。あ、でも、草食系だったら“食っちまう”という究極の至福があってもよさそうなのだから、そこまでもいかない・・・、ということは、もはや昆虫、ということなのか?、と色々と考えあぐねているゼロでした。
とはいえ、元祖肉食獣女性なんてゴメンだぜ、と思っているのでしょうがね、日本男児さま〜。なので、お互いさまなのでしょうが、うふふ。
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