ゼロの視点
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草食系男子といえば、わが夫も日本に来るたびに、華奢でおしゃれな日本男児をみるたびに、あっけにとられまくっている。あ、もちろん、若い日本女子なぞは、もう興味津々なオッサンであることは、皆様推測されていることであろうが・・・・、それにもまして、だ。
街中、電車の中とありとあらゆるところで目にする、草食系男子を見るたびに、「すごい、ゼロより、あの日本男児のほうが女らしくみえるのはなんでなんだ ?!?!?!」などと、平気で私に尋ねてくる夫・・・・・・・。そんなの知るわけないだろうが、おい!。
歌舞伎町のドンキホーテ前で、人間観察のために、夫と一緒に立ち止まることしばしば。ここには、色々なキャッチセールス軍団がたまっているところとして、それなりに有名なのだが、夫はガイジン、私の見た目はどうやってもだませそうもない、しっかりしすぎてしまったアラフォー、ということで、あらゆるキャッチセールス軍団から放置されるのだ。
そこに私たちがいるというのに、まるで透明人間のような扱い、と表現すればよいだろうか?。歌舞伎町のおおくの風俗はガイジン男性お断りだったりするし、ホストクラブ系のキャッチだとしても、どうみても私がドンペリなど、入れそうにないのは火をみるより明らか。いずれにせよ、日本語でじっくり話せそうもない人間なんて、面倒くさいわけである、彼らにとって(笑)。
あまりの放置され具合に、「ここまで自分が存在してないように扱われる場所というのも、なかなかないから、本当に不思議だぁ !!!!!!」と、ひどく感動している夫。たしかに、フランスだったら、アイコンタクトばしばしな社会ゆえ、放置される感覚など味わえるほうが珍しい。
さすがに私もこれに慣れてきているから、この場所での放置具合には、ニヤニヤと笑うしかないのだが、私がニヤニヤしながらフランス語を話しつつ、周りを思いっきり観察しているだけで、余計、皆に放置されていく結果になっている、というのは、夫はまだ気づいていなかった。
別に、夫だけの問題ではないんだよ・・・、とオッサンに言ってあげてもよかったが、今回はスルー(笑)。そして、誰にも干渉されずに、その場に突っ立って人間ウォッチングすること30分、ようやく私たちに声をかけてきたのは、アフリカ系のフレンチスピーカー。
私たちに、英語で話しかけてきたのにもかかわらず、その英語がバリバリのフランス語訛りだったので、そこが歌舞伎町だったのにもかかわらず、一瞬にして、パリの北駅にワープしたか?、と戸惑ったほど。訛りを見破った私たちは、すかさずフランス語で答えたところ、彼がセネガル人だと語りだした。
歌舞伎町まできて、声かけられるのがセネガル人という運命に、夫は妙にガックリ。と、同時に、私たちの目の前で繰り広げられている、なかなか激しいキャッチセールスの押収と、ナンパ劇とはいえ、所詮、草食系動物の営みにしか感じ取れなかったのが、個人的に興味深かった。
テストステロンとフェロモンがもろだしな、おフランスから比較すれば、本当にサラッとしていて、とはいえ、きっと深みに嵌れば隠微なのかな?、という想像力をかきたてる、妙な日本文化がそこにあったような気がした私だった。
夫からみると、なんちゃってイケめん風の髪型は、アタマの上にシュークルートをのせているようにみえるようだ。で、そのシュークルートを頭部にのせたにーちゃんが、おぼこっぽくも、それなりに着飾って化粧したお姉ちゃんをゲットしている様子を逐一観察したあと、「やっぱりシュークルートをアタマにのえたうえで、日本語話さないと、ねーちゃんとゲットできないのか?」と私に尋ねてきた。なんだか、同じ♂として、悔しかった模様(爆)。
ま、夫の顔に何か載せるのだったら、ルイ14世みたいなズラのほうがよっぽど似合うのだろうが、それだったら、ますます日本のピチピチギャルからは、避けられることだろう・・・・・・。
千切りされたキャベツの酢漬け、シュークルート
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