ゼロの視点
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2009年03月16日(月) 20年という年月・・・

 大学生だった私と友人MF嬢で、春休みを利用してパリに滞在していたのは、今からちょうど20年前の3月。この時が私にとっての初海外旅行で、パリには通算3週間強滞在していた。

 滞在していたホテルは、サン・ラザール駅前にある« Londres et New York(ロンドン&ニューヨーク) »というホテル。なぜパリにあるのに、ロンドン・ニューヨークなのかは知らないが、とにかく便利な場所にあるホテルで、とっても重宝したものだった。

 この単純な名前のホテル、だが、ちゃんと発音しようと思うとなかなか通用しなかったことがあった。知り合いになった人間に、「私たちのホテルは、サンラザール駅前にある、ロンドン&ニューヨークというところです」と伝えたいのだが、なかなか伝わらず・・・・・・。

 学習したはずのフランス語の発音が悪くて、フランス人に理解してもらえなかったり、そんな状況に焦って英語で話そうとしたら、これまた、うまい言い回しができずに、わけわからん文章になってしまったりと、苦労したものだ。


「サンラザール駅からは、ロンドンやニューヨークにはいけないのよ、知ってる?」と心配されたり、
「これからロンドンとニューヨーク経由で東京へ戻るんだね」などと、勘違いされたり、
「ロンドンやニューヨークと比べれば、やっぱりパリが一番よ!」と自慢されたり、

 なぜ、こうも自分たちのホテルの説明が相手に伝わらないのか・・・・と、切なくなっていた当時がなんとも懐かしい。今思えば、言葉だけの問題ではなく、人生の場数を踏んでないというか、とにかくまたまだケツの青いガキだったのだな自分・・・、と思うことしきり。ま、それだけ、まだ当時の私たちには可愛げ、というものがあったのかもしれないが・・・・(汗)。

 今は、このホテルがある交差点を、背後からくるバスにチャリンコで、体当たりの幅寄せしながら、絶対に自分の前にいかせないようにして走り抜けている私。ぶつけられたら、どうやって相手を打ち負かすような自己性討論を言うかまで考えながらの幅寄せ、だ。

20年もたつと、人間、こんなになってしまうのだと、泣き笑いしている昨今である。




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