ゼロの視点
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2009年04月04日(土) パリゆえの、時の過ごし方

4月3日から4泊5日の予定で、大学時代からの友人YK嬢がパリにやってきた。

 月日が経つのは早いもので、彼女が平社員から、きちんとした役職を得て、職場を仕切るようになってから久しい。もともと、年に2回ある長期休暇(とはいっても、フランス人の長期休暇とは比較するまでもないほど短い、典型的な日本人会社員の休暇)で、ロンドンかパリに行くのが彼女の習慣になっている。

 一方、2004年より、母が認知症の兆候をみせはじめてからというもの、年に2回日本に里帰りするようになった私は、彼女の年に2回の休暇にちょうどぶるようになった。私が日本に帰ると、彼女がロンドンかパリに行っている・・・・、などというように・・・・・。

 というわけで、私たちは会えそうで会えないニアミスな関係、とはいえ、それでも私が毎回、彼女以上に長期に渡って日本にいることもあり、必ずなんとかして会っているとはいえ、今回のように、パリで数日、一緒にのんびり過せるのは、なかなか珍しいのだ。

 前回の私の里帰りのように、約4ヶ月も日本にいるとなると、さぞかし時間があるように思われるかもしれないが、実際には、いつも巻きが入ったような状況でしかなく、“わたしゃ、売れっ子芸人か?”って感じで、なんだかんだと慌しい日々を過ごさざるを得ない。

 恐らく、日本国外に定住してみたあと、祖国に里帰りする経験がある人なら理解してもらえると思うのだが、限られた日本滞在日数の中で、できるだけ多くの友人・知人にもあったうえ、自分の時間をもキープし楽しんだ上で、もちろん家族との時間をもたっぷり・・・・、なんて欲張ってみた挙句、気がついたらヘロヘロになっていただけ・・・・、なんてこと一度や二度、経験があるのではないだろうか?。

 私の場合は、実家がある住宅地の自治会活動にはじまって、ちょっと不在がちな“ゼロさん宅”という感じで、母に変わって、かなり地域のことに参加や、母世代のご近所さんらと、立ち話というカタチのコミュニケーション等をしたりしていることもあり、1週間のうちのウイークデーはこうした地元&母のことで朝から奔走し、土日は友人らが泊まりに来てドンちゃん騒ぎというパターンになることが基本。

 時間が限られた里帰り・・・・。ゆえに、個別に友人・知人らに会うことが難しいこともあって、皆に、私の実家に出向いてもらった挙句、私の友人ということ以外、なんら共通点ももたない彼女らが、うちではじめて遭遇したあとで、ひとときを一緒に過ごすことを、彼女らに強いることにもなる。

 これがいいのか悪いのかは、彼女らに聞かないとわからないが、わたしゃ、そんなことはあえて聞かない(笑)。時には、私に会いに来てくれたとはいうのに、“ゼロは、時差ぼけです!”という理由で、その場で一番に寝始めて、皆を放置・・・・・等ということを平気でやってのけ、皆に迷惑をかけたりもしている・・・・。

 まあ、とにかくめちゃくちゃで、各回、誰と誰が一緒になるか、または私だけしかいないか、直前になってみないとわからない状況が多い。で、これはこれで楽しいのだが、たいていは翌朝に、私の用事があったり、または、友人らの仕事があったりで、バタバタしまくりなことが常・・・・・。

 が・・・・・・・・・・、友人らがパリにやってきてくれた場合は違う♪。わたしゃ、日本にいる時の数倍、のんびりして穏やかぁあ、でいられるうえに、友人らもバカンスモード、というわけで、日本でいる時とは異質であり、濃密な時間を共有するコトができるのだ。

 殊に、パリには数え切れないほどやってきているYK嬢は、英語もフランス語もでき、まったくアテンドする必要もないので、本当に私にとってありがたい存在だ♪。おまけに彼女は、私の性格&生活パターン&ケダモノな夫の行動パターンとその扱いも熟知してくれているので、もう、本当にラクだし、楽しませてもらえるからアリガタい。

 YK嬢が今回パリに来たら、毎日貸し自転車ヴェリブで、二人でパリ市内をサイクリング〜♪、などと思っていたのだが、気がついたら、チャリにも乗らず、日没まで毎日、毎日歩いて、歩いて、話しまくっていたように思う。そして、話しすぎて最後には、私の喉がかれてしまっていた・・・・・・・・・・・・(汗)。

 とはいえ、一度だけKY嬢と一緒に終電がなくなったあとのパリの街中をヴェリブで走ってみたけれど、気がついたら私は、彼女と一緒にいるのにもかかわらず、いつものペースでチャリンコを漕ぎ出し、あっという間にトランス状態に入ってしまい、ぶっちぎりナンバーワンで家に到着・・・・・・・。

 その瞬間、われに返り後ろを振り返ってみたものの、YK嬢のヘッドライトなどもまったく見えない状態・・・・・・・・・・・・・。

 ううーん、どうやらアテクシ、またまた友人放置状態で、ぶっちぎりで漕いでしまったようで・・・・・(滝汗)。とはいえ、今回は、夫がYK嬢の伴走を、責任もって(?)してくれていたらしく、しばらくしたら2台のチャリンコのヘッドライトが遠くに見えはじめた時には、なんとなくホッとしたゼロでした。



        YK嬢と堪能した、レストラン“Sept'n”での至福ランチ♪


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